連載記事の3回目になります。
西春~犬山は郊外、松蔭~山田は名古屋市内
3.私立大学の難化の割りを食っている
今日の表の一つ目は近隣高校の合格者の内申点と偏差値。
さらには国公立大学の合格者数を並べました。
二つ目の表は中学の内申点と大学進学先のボリュームゾーンです。
当然3年での成長を考慮する必要はありますが、大きな傾向としてはこんな感じになるかと。
この地域で大学進学を考えた時に、
愛知、中京、名城、淑徳、椙山の各大学に合格するか否かを目安とする方は多いと感じます。
そして従来からの定員厳格化問題で、この地域の私立大学も文系を中心に大変難しくなっています。
今年度の入試の最終結果がそろそろ明確に分かる時期が近づいてきましたが、
ここ3年ほどの難化傾向がさらに進んでいるのは間違いなさそうです。
そういった状況下で、西春や江南であれば、ほぼ半数が国公立に進み、
MARCHや関関同立の合格は難しくなったものの、
先ほど挙げた地元の私大には多くの生徒が合格できていると思われます。
小牧南や丹羽高校は、愛知、中京、名城などが主戦場。
2つ目の表で示したように、内申点が30近辺だった大学受験生の層が、
なかなか地元の人気私大に合格できなくなっています。
もし愛知や名城に進学したいのであれば、一般入試よりも推薦入試の方が現実味があります。
そうなると推薦入試が充実している尾北や小牧の方に流れる気持ちは分かるんですよね。
4.SNSの発達
私が高校進学の時に「西春は厳しいよ!」という噂はよく聞いていました。
しかしその中身はよく分かりませんでした。在学した3年間で実感したものの、
その実情をまた3学年4学年下に話すことはほとんどありませんでした。
しかし今はSNSがあります。
名古屋の自由度が高い高校に通う子たちは「高校サイコー!」のような書き込みが続く中、
小牧南の生徒たちの「積小テスト」への苦しみや、
丹羽高校の生徒たちの服装指導の厳しさへの嘆きなどを私でも見ることがあります。
今の中学生がちょっとSNSに触れれば、連日のように自由を謳歌する高校生の様子と、
厳しい学習指導に愚痴を書き込む高校生の様子をみることになります。
「それでも私は厳しい方を選びたい!」という子もいないわけではないでしょうが、
今のご時世少数派になっているのは間違いないでしょう。