犬山南高校の校門を過ぎると、まっすぐ伸びる登り坂。
校舎まではまだ200mもあります。
「がんばり坂」と呼ばれるこの坂を、41年もの間多くの生徒たちが登っていきました。
犬山南高校のがんばり坂の話。
たくさんの人から聞いたことがあります。
・学生時代の友人のお母さん。
・大学・社会人時代のバレーボールチームの仲間。
・卒業生たち。
・去年まで在学していた従兄弟の子ども。
部活動の対外試合でも訪れることはありませんでした。
そんな「がんばり坂」を今日初めて登りました。
今日は中学の先生向けの高校説明会が犬山南高校で開かれました。
岩倉の2つの中学からも来ていたようですね。
そこに塾講師である私が紛れ込んできました。
昨年、さくら個別の國立先生が紡ぎ始めた、愛知県の公立高校と私塾の細い細い糸。
今年も國立先生の元に案内が届いたようなのですが、所用の為に来れなかった様子。
「他の塾の先生方行かれませんか?」と言う話になり、迷わず手を挙げました。
先日ブログで紹介した、「吉澤先生@名学館小牧新町校」もいらっしゃっていました。
SNS上では知っていましたが、初めてお会いして挨拶できてよかったです。
訪問して受付を済ませると、「自由に学校を見学して下さい」と、一言言われました。
思わず「どこを見てもいいのですか?」と返すと、「いいですよ」とのこと。
これだけ自由に高校を見学できるのは、経験が無いことで驚きました。
一通り、全てのクラスの授業を見て回りました。
知っている顔が2人ほどいました。
こちらに気付かなかったようですが、真剣に授業を受けていました。
一旦、控室のような部屋に戻り、北折教頭先生が挨拶されました。
國立先生のブログで予習していた通り、気さくな話しやすい方でした。
「2時間目の授業を自由に見て回ってください」
先程と同じように順に回りました。
まず感じたのは「生徒と教師の距離感が近いこと」
どうしても自分の高校時代と比べてしまうので、時代と言い校風と言い違って当然かもしれませんが、
私が思い描いていた高校の授業に比べると、一人ひとりに目を届かせ、
丁寧に説明されている先生方の姿に驚きました。
生徒たちも真面目とは言いませんが、破綻しないレベルできちんと受けられていたように思います。
動きの少ない国語・社会を受ける生徒がちょっと眠そうでしたかね。
全ての机と椅子に生徒が座っている教室は少なく、15人程度での授業のクラスも目立ちます。
近くにいた年配の先生に聞きました。
「どのようにクラスを分けているのですか?」
私は「習熟度別」とか「番号順」とか、そんな答えが返ってくると想定していました。
しかしながらその先生、とても丁寧に5分ほど説明して下さいました。
○他の高校も英数はレベル別、そして理社は選択科目別ですが、うちの高校は国語や家庭科でも
少人数授業を取り入れている。
○なかなかついていけない子たちのクラスをより少人数にして、理解が深まるように指導している。
○「勉強が好き・得意」という子は少ないので、現実的にどう伸ばすかを考えている。
そんな話を分かりやすくして頂きました。
目や手振りから「うちの高校にたくさんの子が来てほしい」という情熱を感じました。
吉澤先生とすれ違い、こんな話になりました。
「日常をそのまま見せて下さって、スゴイですよね!?」
確かに、「外部の方が見学に来るので今日は特別授業!」と言ったノリは微塵もなく、
ただただ日常を中学の先生方、そして私たち2人の塾講師に見せてくださいました。
これはなかなか勇気のいることですが、誠実な取り組みですよね。
さて、その後の時間は入試説明会でした。視聴覚室に集まって座りました。
校長先生の挨拶がスタート。
何とさっき廊下で説明して下さった方は校長先生でした。
次回に続きます。