春に塾ブログフェス2018に出席し、
今月から「りんごそろばん教室 岩倉八剱校」をスタートさせ、
明日は毎年恒例のウォーキングマラソンが開催されます。
様々な塾の先生方に会ったり情報交換したり、
同じような悩みを持っている反面、ビックリするような取り組みをされている先生もおられ、
地域性の違いなどに驚くこともしばしばです。
ただ10人の塾の先生と出会ったら、10人の他の生き方をしている方に出会いたいとも思います。
あくまでも塾は、生徒が多くても週に20時間くらいしかいない場所です。
彼らがそれ以外の時間に様々な経験を積むのであれば、
私も塾ではない場所にもどんどん出ていく必要があると考えます。
28日の日曜日、長男が所属する野球チーム(小1~小3)の宴会に出席してきました。
チームのスタッフは皆がボランティア。経験者のお父様が監督やコーチを担当されています。
宴会に出席した男性で、唯一只の保護者だったのが私。
6人のテーブルは、現在の監督や来年の監督になる予定の方、コーチなどばかりでした。
一人のコーチの方が言います。
私は野球を始めたのが20代になってからなので、学生時代にきちんと指導されていないんですよ。色々と本などを読んで指導していますが、本当にこれでいいのかなと試行錯誤の連続です。
来年の監督になる予定の方が言います。
いやいや、大人になって自分自身で学んだからこその指導ができていると思いますよ。逆に言えば学生時代の練習は「やらされていた」部分があるので、特に考えてなかったんです。経験者でも教えるのは難しいですよ。
コーチ歴が長い方が言います。
全然できなかった子が途端にできる瞬間に立ち会うと、もうたまらなくなるよ。教えてすぐできる訳じゃなく、だいぶ時間が経ってから生きてくることがあるから。だから指導が正しいか正しくないかはその瞬間は分からない。
別のコーチ歴が長い方が言います。
やっぱり勝たせてあげたいなと思うよね。負けてばかりじゃ気持ちが付いてこないもん。その目標はきちんと掲げて取り組むべきだと思うな。子どもたちはカワイイから勝利で笑顔にしたい。
そして皆さんから、
どんどんパパも練習を見に来て下さい。気づいたことあったら言ってください。経験者とかそうでないとか関係ないです。塾をされているのなら、頭を使った練習やプレーをさせたいですし。お願いします!
皆さん、特に教育のことを学んでいるとか、コーチングがどうとか、そういう方たちではありません。
でもこういう指導者の元にいる時間も必要ではないかと。
洗練された最新のエビデンスに基づいた指導の時間もそれは貴重ですが、
地域のお父さん・お母さんたちが一生懸命に一つになろうとしている一員であるのもまた貴重かと。
パワハラとか同調圧力とか言われるかもしれませんが、
生活の何割かはそういう空気に触れるのも大切であるし、
そういった方の熱意を受け止める度量もまた大切ではと考えるのです。
次に昨日は名古屋市の港区に行ってきました。
障がい児支援事業所の「ユニオンキッズ」さんの取り組みを見学してきました。
施設の児童発達支援管理責任者の長谷川さんと、以前から交流があったからです。
ADHDであったり、ダウン症であったりという子どもたちが、
職員さんの車の送迎の元、小学校から次々とやってきました。
私から見学をお願いしたのですが、長谷川さんからも質問がありました。
「勉強の指導法で悩んでいるので教えて頂けないか?」
どうやら学童などと同じで、子どもたちの宿題の面倒を見ているそうです。
高学年の算数などはどのように教えればいいのかというような話になりました。
以前からその意を強くしているのですが、小学生においては、
「現在の学年のことをするという『常識』に囚われない」
「算数においては抽象化された記号である数字をできるだけ使わない」
「漢字を書くことを嫌がるのなら、徹底して目で見させるのも一つの方法」
こういった話をさせてもらいました。
どうしても職員の方たち真面目なので、
「学校の宿題をちゃんとした手法でやらせなければ」という気持ちが強いです。
でも宿題ほど個人差があるものもありません。
「3年生だからこれ、5年生だから…」それを取っ払った方がいいですよと提案させてもらいました。
逆にこちらは、子どもたちの人間関係や保護者対応などを聞かせてもらいました。
生で聞いた情報はすぐに役に立つものも多く、今後活用していきます。
それにしても職員さんたち、塾の先生の100倍はスキンシップを取っています。
不安定になる子も多少いますが、基本ずっと子どもたちの正のエネルギーで満たされていました。
・ずっと字を書き連ねてカレンダーを作っていた子。
・折り紙の本を見ながら小さく割いた色紙で色々な作品を作っていた子。
・きれいな歌声を聞かせてくれた子。
・トランポリンで周囲の大人が伝えるポーズを次々と見せてくれる子。
形が歪なだけで、決して能力が低いわけではないと感じました。
ただ21世紀の今の世の中で、社会的一員として生きていく能力としてどうかと言う話です。
引き続き長谷川さんとは情報を交換しながら、勉強を続けていこうと考えています。
子どもたちは学校や塾以外でも様々な大人と接し、色々な経験を積んでいます。
お互いを尊重しながらも意見を交換し合い、
多くのサポーターで様々な子どもたちの成長を見守りたいのです。
ユニオンキッズさんを訪れる前に名駅でまぐろのぶつ丼!
たまにはラーメンでないものも載せておきますw