昨日は残り少なくなってきた中3の授業でした。
女子の喜びの高い声で始まり、やはり同様の高い声で終わりました。
18:50にやってきたNさん。
挨拶するなり私の方に近づいてきて、
「学校で社会がすごいできたんですよ。出来もだけど、何だか今までより聞かれていることが明確で」
こんな感じで私も半分何が起きたのか、まだ理解できない感じ。
Nさんの弱点は社会。しかも明確に歴史でした。
彼女は昨年の夏休みに入塾したので、入試対策以外で腰を据えて歴史を指導していません。
なかなか克服のタイミングを逃すうちに年が明けてしまいました。
今月の初めくらいに彼女から「どうしたらいいだろうか?」と相談があり、
私は教科書を最初から読むことを提案しました。それとともに薄い歴史の問題集を1冊渡しました。
彼女は読書が趣味で、湊かなえであるとか、西加奈子であるとか小説を愛しています。
どうも歴史をフレーズで覚えている節があったので、きちんと文章で頭に入れて、
つながりのあるストーリーで覚えてもらった方が得策と判断しました。
その指示をして2日後には「意外と教科書読むの面白いですね」
そんな感じで奈良時代くらいまで進めていました。
現在は私の想定よりも早く、第一次世界大戦までそれを進めています。
幕末~明治維新はなかなか骨が折れたようで、
そのタイミングでは坂本龍馬と西郷隆盛の漫画も読んでもらいました。
これらの取り組みを受けての昨晩の発言でした。
まだまだ油断はできませんが、Nさんの歴史アレルギーが少しでも薄れているのは良い兆候です。
21:55に数学の問題の解説を終えると、Sさんが歓声を上げました。
「見てください!あ~これが本番だったらいいのに!!」
答案用紙を集めて頭の中でサッと採点すると、110点満点の70点でした。
最近の授業では公立入試の予想問題を行うことが多いです。
昨日は数学は6回目。初めて彼女が私が提示した目標点に届きました。
Sさんも夏に入塾した生徒。英・国・社は学年でも上位レベル。
理科は物理・化学分野が苦手。そして数学は平均点くらいという子です。
ガチガチの文系タイプなのですが、現中3では随一の努力家。
どうにか数学を克服したいと半年余りずっと頑張ってきました。
私立の入試が終わり、彼女に伝えました。
「数学は6割でいい。とにかく基礎の問題を必ず取ること。
1度説明した問題を間違えないこと。これを徹底しなさい!」
そして昨日の答案は私が伝えていたことができていました。
計算問題は初めて全問正解。
そして少し前に時間をかけて教えた、「関数の変域の問題」と、
「平方根の根号が取れて整数になるnの数字を求める問題」がきちんとできていました。
これらは少し前に「説明を聞いても分かりませんでした」と、個人で授業前にやった所でした。
その際も「今後出てもまだ自信がありません」と神妙な表情でしたが、
何だかんだできちんと復習してくれていたのが昨日分かりました。
NさんとSさん。今年に入ってからウチの教室を引っ張っているのはこの2人です。
合格へ向けてよく頑張っている。
→だからこそ不安になる。
→私に相談する。
→解決策を伝える。
→それに素直に取り組み、苦手を克服しようと立ち向かう。
→成果が出始めている。
これぞ受験勉強。
もしかしたら彼女らがしていることは、合格よりも価値があるのかもしれません。
それでも2人の性格を考えると、合格しないと納得できないのは目に見えています。
後2週間。こんな彼女らの頑張りをずっと見ていたいです。
節分の日も2人は恵方巻き食べながら1日中塾で勉強していました!
福と合格やって来い!!