先生に提出いただいた指導手帳とコーチングシートを読んで、全員でシェアしておきたいと感じたことをまとめました。
1.宿題は授業の復習用と捉え、宿題提供をふまえた授業を作ろう
「今日は、問題があまりできず、ほとんど解説などで終わってしまった」(K先生)。こういう時ってあると思います。こういうときに大切なのは、解説しっぱなしで終わらずに、最後にその教えた内容を振り返れる宿題を提供することです。授業は宿題を提供することを前提に進めると知識の定着率を上げることができます。このため、宿題は予習のためにやらせるというよりは復習のためにやらせる方が建設的です。
時に、「宿題、わからなかった!」と生徒が言い訳をすることがあります。授業でできたことの定着のための宿題だと伝えれば、この言い訳は排除できます。こういった点からも、復習のための宿題を提供することをオススメします。
2.ルーティンを実践し続けさせよう
よい習慣は簡単には身につきません。生徒にやり方を教え、しばらくの間はそのやり方ができていたのに、気づいたら元に戻りできなくなっている。そんな経験、ありませんか?こういう時に一番効果的なのは、生徒を型にはめてしまうというやり方です。もちろん生徒を型にはめようとすると、普通、生徒は嫌がります。でもそれをやるしか、学力向上への道はありません。ここは腹をくくって、なぜそれが大切なのかをことある事に説明をして、型にはめていきましょう。
型にはめるときに、オススメなのがルーティンを活用することです。漢字演習や計算演習、英単語暗記でルーティンを取り入れると効果は高いです。ルーティンを継続していくと、「繰り返しやることが大切!」(S先生)と気づいてくれる時がきます。 N先生、T先生をはじめ、たくさんの先生が「反復演習が重要」と書いてくれています。継続させることは困難ですが、そうしないと道が開かれないのも事実。先生として覚悟を決めて、取り組みましょう。
3.漠然と悩むのではなく、やるべきことをリストアップしよう
例えば、「ケアレスミスが多い」と悩む先生は多いです。しかし、ミスを漠然と「ケアレスミス」と捉えていては、いつまで経っても、そのミスはなくなりません。ミスにはどういう傾向があるかを分析して、それを無くすためにやるべきことを書き出し、実行する。ここまですれば、ケアレスミスは撲滅することができます。
また、生徒の質問対応がメインなので授業の準備ができないと思う先生もいますが、教えている教科の教科書を見て単元を書き出してリストを作成したり、生徒が間違いやすい箇所を必ず抑えておいたりすると授業の準備もできますし、生徒の進度も的確に捉えることができるようになります。少しの工夫・準備が指導力を飛躍的に向上させます。是非、単元リストも作成してみてください。