2万年が20年に圧縮された時代の到来
ITが進化を遂げ、気づけばほとんどのもの・情報はボーダーレスにやりとりされるようになりました。今から人のボーダーレス化もさらに進み、ここ数年でますますグローバル化は進展するでしょう。 文部科学省のHPを見ていたら、面白い記事がありました。
「米国では、これからの子どもたちは、38歳までに10~14の仕事を経験すると言われているし、実際に2010年の上位10位の人気職は、2004年には存在しなかったものがある。また、今世紀の20年の変化は、これまでの2万年の変化に相当するだろうとも言われている」(インテル株式会社教育プログラム推進部部長 柳原なほ子氏、文部科学省のHPより引用)
情報は、手に入れようと思えばすぐに手に入ります。学校で詰め込んで覚えようとしていることの多くは、少し検索すれば大体見つかります。大切なのは、情報を暗記することではなく、情報をいかに早く的確に取り出すことができるかではないかと思います。また、学校で一生懸命ある知識を覚えたとしても、それはすぐに陳腐化します。今世紀の20年の変化は2万年に匹敵するのだから、当然です。
時代を生き抜くために必要な能力
では、これから求められる学力とは何でしょうか?それは、「生徒が自ら学ぶこと」を前提にして、「知識を獲得する力」「課題を解決する力」「社会とつながる力」の3つの力ではないかと考えています。
「知識を獲得する力」は上述の通りです。「課題を解決する力」というのは、自らが出会った課題を分析して解決方法を仮定し、実行していく力です。公式などを暗記するだけではこの力は身につきません。公式がなぜその形をしているのかなどを深く考えることによって手に入る力です。「社会とつながる力」というのは、周りの人に興味を持って、その人の悩みや楽しみを感じとることができる能力です。友人に何をしてあげたら喜んでくれるかを考えて行動したり、新聞などを読んで広く社会について知識を得てそのことについて考えてみたりすることによって手にしていく力です。もちろん、語学の力も必須です。
正直、家庭教師がお子さんを教えることで、これらの能力全てを大きく向上させられると断言はできません。しかし、ガッツ家庭教師では、先生一人ひとりが生徒さんにより深く関わっていることも事実です。人は人によって磨かれます。この深い関わり合いの中で、これら3つの能力を少しずつ育んでいると信じています。