今回は、宿題の取り組みが甘い生徒に役立つ指導法をお伝えします。なので、宿題にあまり取り組めていない子には少々ハードルが高い内容と思いますので、あらかじめ御了承ください。
★I先生の宿題取り組みチェック表を使った指導法★
■対象の生徒像
・宿題はやっているのだけど、しっかりと取り組めていない生徒
・そんなに楽じゃない宿題を出しているつもりなのに、楽して(手抜きして)さっさと宿題を終わらせている生徒
■取り組み方
1.宿題となる問題集の準備
解答・解説が詳しい問題集を選び、それを使って、問題集への取り組み方を教える。解答・解説が詳しいものを選んであげることがポイント。
2.宿題取り組みチェック表を用意する
宿題取り組みチェック表を作成して、渡す。チェック表には、チェック項目として、
「問題を解いたか?」
「答え合わせをしたか?」
「解説を読んだか?」
「解説を読んで大切と思うことをノートにまとめたか?」
「問題を解き直すことはできたか?」
の5項目を用意します。チェック表のイメージは、以下のようになります。
もちろん、この項目は生徒の様子を見ながら変更してです。
チェックシートも用意しました。是非、ここよりダウンロードして下さい(PDFファイル)。
3.運用のコツ
5項目それぞれに違う点数を配点します。I先生の場合、1,1,2,3,3点と配点しています。「問題を解き直すことはできたか?」までやれていれば1+1+2+3+3で10点になりますが、その手前までしかできていないと7点となります。また、合格点は8割とやや厳しめに設定。こうやって傾斜配点しておくと、生徒が最後まで頑張ろうとしてくれるようです。
また、項目名は堅苦しくせずに、取り組みたくなるような表現に変えると生徒に喜んでもらえます。
■取り入れてみて感じたこと(I先生の感想)
「お母さんから、宿題にしっかり取り組めていない」と相談を受けたのがきっかけでした。解説を読むようにとは言っていましたが、放っておくと次第に解説を読んでマークするだけで解説をちゃんと理解することをしなくなっていました。そこで、チェックシートを導入しました。すると、宿題に取り組む意識も高まり、しっかりと取り組んでくれるようになりました。8割と厳しめの合格点を設定しましたが、今のところ、ほぼいつも合格点を取ってくれています
※今回の記事はI先生にヒアリングしたことを元に、ガッツ家庭教師で作成したものです。ワークシートのイメージなど一部で事実と異なることがございます。御了承くださいm(_ _)m
I先生の話を聞いていて、家庭教師の指導において一番大切なのは先生たち一人ひとりの創意工夫だと改めて思いました。色々な先生の実践を参考にしながら、自分の指導にどんどん工夫を加えていってください
また、このような感じで指導の工夫も大募集しています。私の実践も聞いて欲しい、という方はガッツ家庭教師のいつものメールアドレスにメールください