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誰だっ!
こんな題名の本を堂々と私のベッドの上に置いておく奴は!?


とにかく、面白いです(^^;)。
5歳と0歳の子供を育児しながら、官能小説を書くという著者の等身大エッセイ。

上質なブログを覗いているような読みやすさ。
そして何より駄洒落好きな私としては、内藤みかさんの語呂あわせに痺れました。

たとえば、
妊娠してから、

「女体は一気に母体に変化しました」

う~ん、わかるわかる!


母乳プレイ、ゲ★プレイなどなどが、すべて育児経験の賜物から生まれた小説だという点が可笑しいやら感心するやら。

しかし、ポジティブに笑わせてくれる彼女の半生は凄まじい。

父親からの性的虐待。
イケメン東大大学院生との結婚。
避妊失敗妊娠。
激しいツワリと鬼義母との戦い。
マタニティーブルー。
夫の暴力。
離婚、そしてまた同じ人との再婚。
そして、ご近所には秘密の官能小説作家生活。


まるで何人分もの女性としての苦労を一身に背負いながらも、
内容もけっして暗くドロドロしたものではなく、
官能小説家のプロとして明るく生きる彼女の姿勢には感動する。

彼女の明るさの蔭にあるユーモアは、そんな強さの顕われなのだ。


著者 「別れてもバカな人」
これも読まなきゃ。

※18禁などど硬いことは申しませんが、未婚の方々にとってはちょっと刺激が強いかも。え?刺激って・・・もちろん出産シーンですよ~!

☆☆☆☆

著者: 内藤 みか
タイトル: 奥さまは官能小説家


編集後記

ごごご本人の内藤みかさんから、コメントをいただいてしまったあたくし。((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル

褒めておいてよかったよぉ。(洪水汗)


内藤みかココログ

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小説を読む醍醐味は、ストーリーや文体などもさることながら、
時間と空間をあっという間にタイムスリップできることだと思うんです。

特にひと昔前の小説は面白い。

松本清張や横溝正史(金田一耕助シリーズ)などを読んでいると、

「携帯電話があれば楽なのに~」とか
「九州まで行くのに夜行列車かよ!犯人が逃げちまうぜ」
などとハラハラ・ドキドキの連続です(笑)。

アメリカの小説なんかでも、ちょっと前まではインターネットも携帯電話も登場しなかったので、今読むと違和感を感じるけれど、そう感じている自分が味気ない(自己嫌悪)。慣れって恐ろしいです。
IT革命によって世界は劇的に変化してしまって、タイムスリップできる範囲が天文学的スケールに増えて便利にもなった反面、却ってつまらなくなった気がします。

だからかな、最近の私は新刊本をチェックしながらも、過去にタイムスリップしたくなり、古い本ばかりを読み漁るんです。

古い奴だとお思いでしょうが、
古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。

子供の頃、大人って何故ナツメロが好きなんだろうと不思議に思っていたけれど、なんのことはない、私もしっかりナツドクに嵌ってる!

おばさんて、どうしてダジャレが好きなんだろ・・・

しゃぼん玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こわれて消えた

しゃぼん玉消えた 飛ばずに消えた
生まれてすぐに こわれて消えた

風、風吹くな しゃぼん玉飛ばそ


この野口雨情の作詞による童謡「しゃぼん玉とんだ」は、
雨情の愛娘を2歳で亡くした時に創った詩だそうです。
この話を聞いて以来、「しゃぼん玉」の歌を無心に聴くことができず哀しくなります。

私のお気に入り、風マニア さんのブログにしゃぼん玉の短歌が載っていたので、私も思わず短歌なるものを詠んでしまいました(恥)。

音もなく 消えゆく命と 知りながら
無心に飛ばす しゃぼん玉

tooth fairy
う~む。先にシナリオブックを読んだのがまずかったのか、それともトマス・ハリスがいけないのか、訳者がいけないのか、わけがわからん(笑)。
高見浩氏の訳は、わけわからんハリス作品でも、文体が流暢で読みやすかったんですけどね。これはハリスの初期作品なので、独りよがりでわけわからんのは、やっぱりハリスさんの責任かと。。。
(私的にはハンニバルが最優秀作品です)

テッド・タリーが絶賛される理由がわかりました。

この冗漫な作品を、あれだけの脚本に仕上げる才能。人物描写の素晴らしさもタリーに負っているところが多いです。それからもちろん、アンソニー・ホプキンスがレクター博士に起用されたこと。(この作品では、まだレクター博士の魅力が洗練されていないけれどね)

訳者によって、作品の印象が変わってしまうのはよくあることですが、レイモンド・チャンドラー作品の清水 俊二 VS 田中 小実昌のように、主人公の喋り方を「僕」にするか「俺」にするか「私」にするかでも評価がわかれるところ。グレアムがクロフォードに対してタメグチなのが気になりました。(笑)

レッドドラゴンでは、読む順番を変えた私が悪いんだけど、高見浩氏の硬質な文体に慣れていたせいか、小倉氏の訳は馴染めませんでした。(残念!)

高見氏の指摘通り、Tooth Fairyを「噛みつき魔」と訳したのは残念でしたね。そのまま「歯の妖精」とした方が、まだよかったような。

Tooth Fairyは、サンタクロースと同じ、子供たちにとっては、抜け歯の代わりにお金をくれるありがた~い神様です♪(笑)

FBIは、憎むべき犯人像を「子供じみた」「軟弱な」「おかまっぽい」と皮肉り、それを揶揄しているんですね。

それにしても、
私がもっと歳をとって、入れ歯を枕の下に入れといたら、Tooh Fairy♪が来てくれるといいな~。


☆☆☆

著者: トマス ハリス, Thomas Harris, 小倉 多加志
タイトル: レッド・ドラゴン 決定版〈上〉



著者: トマス ハリス, Thomas Harris, 小倉 多加志
タイトル: レッド・ドラゴン 決定版〈下〉



著者: Thomas Harris
タイトル: Red Dragon

ときどき読書に疲れると、手にとりたくなるのが、
日本一短い「父」への手紙などの「一筆啓上」シリーズ。
何度読んでも新鮮で感動します。


まずは、ほのぼの編

お父さん、そちらからかけてきて
「何の用や」ときくのはやめてください。
(22歳 娘)


新しもの好きもいいけれど、古いものも大事にしてヨ。
特にお母さんとか。 
(31歳 娘)


私の隣に立つ彼を虫眼鏡で眺めている父へ。
ご希望とあらば拡大写真 送ります。
(22歳 娘)


お父さん、自分の部屋を3階って言わないで
ただの屋根裏なんだから。
(26歳 娘)


天国の父上殿、一筆啓上致します。
奥様が70kgになられました。
(29歳 息子)



つぎは、うるうる編

父さんとケンカした夜に泣きました。
勝ってしまったから泣きました。
(22歳 息子)


パパ、もう一緒におふろ入らないよ。
でも、寝たきりになったら、入れてあげるね。
(14歳 娘)


退職の日、飯おごったくらいで泣くなよ。
俺、親孝行してないなって反省したぞ。
(29歳 息子)


疲れた顔で笑わないで
疲れた体で仕事しないで
疲れた心でやさしくしないで
(15歳 娘)


かくし芸がお経だったなんて、知らなかった。
天国の母さん、びっくりしてるね。
(56歳 娘)


幼少期の、父さんとの結婚話、なかったことにして下さい。
私、好きな人ができました。
(21歳 娘)


「真っ直ぐ歩けないよ」、お父さんが言った。
「眼鏡のせいよ」と、私。
頭の腫瘍は言えなかった。
(58歳 娘)



著者: 福井県丸岡町
タイトル: 日本一短い「父」への手紙―一筆啓上
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