あ、懐かしいとおっしゃる方も多いのでは?
リバイバルで十年位前にブームになりましたよね。古き良き時代のアヴァンギャルドな旋律は百年の後にも新しい。
物憂い午後のまどろみに似た旋律でおなじみのジムノペディ。
実は、エリック・サティは亡き父のお気に入りの作曲家だったようです。
ようです、などと言うのは、
私が子供の頃いつも家でかかっていたレコードの曲がエリック・サティの「ジムノペディ」だったとは、大人になるまでずっと知らずにいたからです。
リバイバルブームの時に、この曲に再会し「ああ、この曲!」と初めてサティの名前を知りました。その時の驚きと歓びといったら。。。
そして、その時に生まれて初めて「懐かしい」という感情を全身で体験したんです。吉祥寺の喫茶店で(笑)。
ひとつの曲が、ひとつの匂いが、ひとつの言葉が、
自分を過去へ引き戻す。
というよりも引きずり込まれてしまうと云えるほどの力ってありますよね。
サティとともに甦るのは、薄暗い父の書斎。
本の匂いと微かな黴の独特の匂い。
海老茶色の冷たい皮の大きな肘掛椅子。
深緑色の分厚いカーテン。
カーテンの隙間からこぼれる光の中に舞う埃。
その埃の粒子のきらめきが不思議で不思議でじーっと見つめていたのを思い出します。
父の部屋に許可無く入ることは禁止でしたが、私はいつも忍び込んでは、本棚の背表紙を眺めたり(ほとんど読めませんでしたので^^;)、
来客用のソファに寝そべったりしていました。
少しの懼れと罪悪感。
でも本の匂いが妙に優しく暖かくて怖くはなかった気がします。
ウチは両親共に本が好きでしたけれども、確かに父の影響が大きいですね。いまでも読書に疲れると父の言葉を思い出します。
「女の子はあまり本を読んではいけないよ」
父は何故そう云ったのか、今はとてもよくわかる気がするのです。
サティーのCDに、昔のレコードのぷつんぷつん、ざぁざぁという雑音が
入っていれば最高なのですが(笑)。 試聴はこちら
あなたの思い出の曲はなんですか?
アーティスト: バルビエ(ジャン・ジョエル), サティ
タイトル: TWIN BEST エリック・
アーティスト: バルビエ
タイトル: エリック・サティ作品集





犬の皮かぶって、スネるなっつの!
勘弁してくんねえかな。

