毒者の皆様へ♪


更新を後進しているにもかかわらず、いつもご訪問ありがとうございます。


えっとね、今月からちょっと趣向を変えまして、「読書感情文日記」というからには、本を一冊毎に記事にするのではなくて、読書をしていてその時々に感じたことぐたぐたと書いていこうと思うんざますの。

本は毎日読んでいるのですが、やりたいことがいっぱいで、なかなかPCに向かう時間が取れないことと、本を読み終わると内容を忘れてしまうし、感情文も書く気が失せてしまうからなのです。

あとから見たときに、一冊ごとの感想は自分としても分かりやすくて参考になるのだけれど、今の状況ではますますブログ離れが進むし、無理せずに読書記録を残したいためなのです。


これからどうなるか分かりませんし、いわば「読書感情文グータ版」ですけど、しばらくお付合い願いたく、我儘をお許しくださいますよう、お願い申し上げますざます。


また、記事と一緒に載せる画像には以前から手こずっておりまして、正直言って、記事よりも、写真を撮ったり、画像を選んだり、編集に時間がかかっていたりします。(汗)

というわけで、残念ながら画像もアップしないことが多くなるかもしれませんが、そこんとこよろしくお願い致します。


それから、皆さんからのコメントはとても嬉しく、記事を書く励みになるのですが、すぐにお返事できたりもしませんので、しばらくコメント欄を閉じさせて頂きます。(謝)

とりあえず、あたくしらしく、その場限りだったり、その時気分でぐたぐたと試行錯誤していきたいと思いますので、もしよろしかったらお付き合い下さいませ。

当ブログに関するご意見ご感想、罵詈雑言、毀誉褒貶、絶賛等は、記事の下にあるメッセージの方へお願い致します。 お返事が遅れるかもしれませんが、メッセージを見つけ次第、ただじゃ済ませませんからご安心下さいませね♪(笑)



ほなまた、次回をお楽しみに♪



宮川 俊彦
読書感想文がラクラク書けちゃう本―宮川俊彦のオタスケ授業 (日本一の教え方名人ナマ授業シリーズ)
齋藤 孝
頭がよくなる必殺! 読書術 齋藤孝の「ガツンと一発」シリーズ 第4巻








乃南アサの本はぐた母が嵌まっているそうで、読み終わると送ってくる。

「本なんか送って来ないでいいわよ」のあたくし。

「だってねえ、捨てるのは勿体無いし、古本屋さんに持って行ったら、びっくりするくらい買い叩かれちゃうのよ」のぐた母。
それよりも送料の方が高くつくと思うんですけど?(笑)

どうも損得勘定が苦手なぐた母。(どんぶり母娘^^;)


「乃南アサって好きじゃないわ」のあたくし。

「あらそうなの?どうして?」のぐた母。

「なんとなく、名前の字面が」
「相変わらず、我儘ねえ。(笑)」

はいはい、あなたの娘ですから~。

てんで、名前だけで判断されちゃう作家も辛いけど。。。(すみません^^;)


乃南アサというと、ホラーとかサスペンスの人というイメージで読み始めたんだけど、よくよく表紙を見れば、<女刑事 音道貴子>とある。
へええ、こんな刑事物も書くのかあ。

で、思わず頭に浮かんだのは、「火曜サスペンス」もの。(効果音付き♪)

何冊かある乃南作品の中から適当に読み始めちゃったんだけど、これまたよくよく見ると「シリーズ第三弾」とある。(汗)
とにかく、読み始めちゃったので仕方ない。。。
一応シリーズ物なので初めから読まないとよく分からない部分もあるけど、あたくしとしては、まったく好みじゃない小説でした。

まず、主人公の音道貴子(これも字面が悪いよなあ)に好感が持てない。
何故かというと、人柄がとても悪いから。

<巧みな人物造形と心理描写が高く評価されて>いるらしいんだけど、なんだかなあ。


心理描写というのが、なんだか個人のブログと変わりないような、自分の好悪だけで判断された感情の垂れ流し。(あら、あたくしのブログのこと?^^;)

刑事ものである建前上、正義とか義務とか責任とかをふりかざしている反面、全篇を通じて、主人公の心の動きは非常に唯我独尊で底意地が悪い。
これはたぶん、本人(著者)が気づいていないんだと思う。

何故かというと、そういう、女性特有の底意地の悪さみたいなものを、女性の権利や正義と勘違いして、嬉々として書いているから。


悪者を痛快にやっつける女刑事というよりは、自分が虫の好かない奴を懲らしめてひっそりと快感を得るような陰険さが厭らしい。犯罪を憎んで人を憎まず、なんてこともまったく無さそうだし。人物設定も、好悪のみで書いているからステレオタイプで深みやぬくもりが無い感じ。


刑事ものと人情ものと、いまどきの中年女性の心理とが上手くミックス出来ていない。

欲張りすぎたのかな。題材がわるかったのかな。

好評だからこそ、シリーズものなんだろうけど、まだまだ手もとにある数冊。

読みたくないなあ、今は。

あ、あたくしが黄色い本屋さんに持ってくか!?(笑)




乃南 アサ
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)








「塔」というと、つい連想してしまうのは、グリム童話の「ラプンツェル」や悪名高きロンドン塔。
つまり、「幽閉」のイメージが強い。
幽閉と云えば、怨念とか幽霊とかに相場は決まってるわけで^^;。(短絡思考)
日本で云うところの「座敷牢」にも近い感じがするけれど、塔というといかにも西洋、それも中世のイメージが強くて、閉鎖的な恐怖を感じさせてくれる。

そんな、怪しげな塔に纏わるアンソロジーが13篇。

それぞれの小説も趣があったけど、またまた偶然にびっくりしてしまったのは、ギョエテ(ゲーテの古文表記)の作品「骸骨踊り」


<そのとき墓がうごきだす、一つにつづきまた一つ
現はれ出たは男や女、長く裾引く帷子姿。
ぐんと手を伸す足を伸す、さあ楽しみのはじまりじや、
骨のお手々を輪につなぐ、老若貧富差別なし。>

((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル
つい先日、全世界注目のマイケルジャクソンの25周年記念「スリラー」が全米で発売されたばかり!
ギョエ~!てか???

ずっと本棚に置いてあったこの本。(いつ買ったのか記憶にないけど、たぶん数年前)
なんでよりによって「スリラー」の発売日に読んでみるんだ!?

編者の井上雅彦も述べているように、スリラーの関係者は、この作品をイメージして「スリラー」を創ったに違いないざます!
手塚富雄訳のこの文章は名文で、マイケルジャクソンの「スリラー」に興味がある方は、ぜひぜひ全文を読んでみて下さいまし。

てなわけで、あまりの偶然に興奮して、また話がずれちまいましたわ^^;。
気が向きましたら、続きます。。。

例のごとく、乞うご期待無く~♪


井上 雅彦
塔の物語―異形アンソロジータロット・ボックス〈1〉
Michael Jackson
Thriller (25th Anniversary Edition CD/DVD)

ついつい追記
言い忘れてたけど、マイケルジャクソンは、やっぱり色黒の方が似合うと思うんざますの。。。







事実がニュースになり、ニュースが史実になり、史実が歴史に変わるとき、悲惨な現実が時代を越えた人びとの心の中にやっと甦る。

何故ならば、事実とはそれほど過酷なものだから。

時間に洗い流された事実はもはや事実とは云えないかもしれないけれど。

太平洋戦争終結から63年を迎える今年。

当時の体験の事実を語れる人は、ぎりぎりの紙一重で残っている。

数々のヒット歌謡曲を生み出した作詞家・なかにし礼と、「満州」という言葉はそぐわない気もするけれど、この本は彼自身の、中国引揚者としての幼少期の体験を基にして描かれた自叙伝的小説でもある。

<国家運営に演も悪もない>

主人公は、満州で一旗揚げることを夢見た、なかにし礼の両親がモデル。

これは、戦争を美化するご都合主義の感動小説ではない。

戦争の悲惨さを訴えるだけの道徳的小説でもない。

当時を生きた人間たちが歴史という枠を超えて、等身大に描かれている。

人間の欲望、狡猾さ、醜さ、弱さがこれでもかというくらいに描かれている。
主人公である、なかにし礼の母親も、決して善人には描かれていない。

生きるための貪欲なまでの欲望と情熱。

それだけがすべて。

その情熱はどこからやって来るのか。。。


人間の野望を凝縮したような、新天地「満州」は、設立以前からすでに腐っていた事が、民間人の目線で淡々と語られていく。

善悪を判断することすら不可能なくらい厳しい現実の中で生き抜くことの意味。
その人たちを批難し裁く権利は、戦争を体験していない人びとにはない。
目を覆いたくなるような悲惨な場面の再現に、泣いたり憤るのは簡単だ。

途中で投げ出したくなるような場面も、辛抱強く読むことが、日本人としての義務なのかとも思いながら読み進んだ。
人間は肉体的苦痛よりも、精神的苦痛のほうに耐えにくいということがよくわかる。


甘い恋歌と対照的にどこか投げやりな暗い歌詞も多いなかにし礼。

過去のトラウマを歌や小説に昇華して表現できた彼は、やはり強運の持ち主なのだろうか。





なかにし 礼
赤い月〈上〉 (新潮文庫)


なかにし 礼
赤い月〈下〉 (新潮文庫)










山本夏彦は顔見知り程度である。
と言っても現実にじゃなくて、あたくしの中のバーチャルな読書世界でのこと^^;

あちこちのコラムやエッセイで時折見かけるものの、書いてある内容がネガティブというか不平不満や文句ばかりで、わざわざ本を買ってまで読むほどの興味がなかった。
辛口コラムニストなどと云われているけど、単に年寄りの「我儘」と「言いたい放題」に過ぎないなあと。。。


ところが、「何用あって月世界へ」というタイトルと単行本のシンプルな装丁になんとなく心魅かれて読んでみた。


<犬を鎖でつないでおくと、放してくれと泣き叫ぶから、放してやると狂喜してとび出すこと矢のようだが、考えてみれば犬に急いでいくところなんぞありはしない。>

ふむふむ、なるほどねえ。

鋭い!(笑)


山本氏が数年前に87歳で亡くなったと聞いたとき、一抹の寂しさと共に、これで、やっと山本作品を抵抗なく読めると安堵する心理はなんだったのかしら?

失礼ながら、故人だから微笑ましく読める。


それは、生前さんざん週刊誌を賑わせて、今の細木数子的存在のような扱いをされていた、元祖女帝芸能人、美空ひばりが、亡くなってから、あたかも神話の女王のように崇め奉られていたり、「そりゃいかんぜよ!」以降、なんとなくパッとしなくて本当に「こりゃいかんぜよ」状態だった夏目雅子が、亡くなった途端に、天逝の大女優として映画界に大打撃を与えたかのような報道をしていたマスコミと同じ心理?

いえいえ、そんなこたございません。


あれだけ言いたい放題だから90歳近くまで長生き出来たのよね。と、憎まれ口のひとつも叩きたくなるほどの小憎らしいジジイだったけど(笑)、じっくり読み返してみれば、肌で感じた大正・昭和を筆一本で描き表わせることができる貴重な存在だったし。

<ちやほやされるのは、幸福に似て不幸である>

ニヒリストと言われるその根底には、劣等感や心の傷や気の弱さが見え隠れする。

山本氏は、太平洋戦争を挟んで、過酷な時代を生き抜いてきた世代の鬱屈や哀しみの代弁者でもあった。でも代弁者であったにも拘わらず、それを意識していたのかどうか。。。

世の中に背を向けていても、作家として人生を全うすることが出来た恵まれた人だったと思う。

人は死んだら仏さまになる。

何も死して大仰に崇め奉られなくても、人びとの心の中に、苦笑いや微笑と共に、ひっそりと懐かしまれる人生があっても素敵だなと、月を見上げて思うのでした。


<何用あって月世界へ? 

 月はながめるものである。>






山本 夏彦, 植田 康夫
何用あって月世界へ―山本夏彦名言集