永六輔は嫌いです。
なので、どういう人なのかあまりよく知らないのだが、第一には、あのネチャネチャした喋り方が生理的に受け付けない。
第二には、文化人とはいえ、作家なのか作詞家なのかDJなのかあさだーめなのか(古っ)、多芸多才なのがなんともいえず落ち着きが悪い。
イガグリ頭の作務衣が似合いそうなところも寒い。(いや、まじで)
かといって、ろくろく知りもしないのに悪口をいうのは憚られるので、本を読んでみた。
内容を、まず反発しながら読んだ。
「老」「病」「死」に対して、いささか上っ調子でおちゃらけすぎる気がした。
この変な軽さとユーモアが、永六輔の売りらしいのだが、自分は有名人で何をいっても許されるみたいな甘えが鼻につく。
これは、永六輔を知っている人のための本であり、万人向けではない。
とはいうものの、内容は面白かった。(なんだよぉ)
この作品は永六輔が書いたというよりも、色々な人々の「老・病・死」についての心情を羅列してある。
いうなれば、街頭インタビューを聞いているような感じで、無名の人々の言葉に、噴出してしまったり、ホロリとしたり、胸にずんときたりする。
これだから、人間おもしろくてやめられない^^;。
「何か言い残すことはありませんか?」と聞かれて、自分で「ご臨終です」と言って死んだ人もいた。
「俺が死んでたら教えてくれよ」
「元気な老人は疲れた若者に優しくして下さい」
「ハゲになったり、白髪になったりして嘆くことはありません。ハゲたり、白くなったりするまで生きられたと思えばいいんです。」
もう一度いうが、どうも永六輔は好きになれない。
嫌いだ。から、好きになれない。に格上げしたの理由は、巻末のあとがきに寄せて、永六輔が自分自身への弔辞を書いているのを読んだからだ。
<弔辞ー私自身のために
永六輔さん。
あなたはいつも無駄のない人でした。
(略)そして、読みかじり、聞きかじりの話をまるで自分が考えたように脚色する名人でもありました。
そんな時に相手役を選ぶ才能も見事で、あなたの仕事で一人でやったものは何もないという見事さです。
(略)皆さん、あなたに利用された善人ばかりです。>
ほほう、私が彼に対して感じていた嫌らしさをすべて自覚しているじゃないか。(爆)
私は奥床しい謙虚な人間が好きだ。
人間誰でも自分にないものに惹かれるんだから。(笑)
- 著者: 永 六輔
- タイトル: 大往生









