英国でのテロのニュースを追っていたら、ミステリー作家エド・マクベインの死去のニュースを目にした。
<人気小説「87分署シリーズ」で警察小説と呼ばれるジャンルを確立した米国のミステリー作家エド・マクベイン(本名エバン・ハンター)氏が六日、喉頭(こうとう)がんのため米コネティカット州の自宅で死去した。七十八歳。>
私の手元には数ページ読んだだけの、マクベイン著「斧」がある。
これは、つい先日購入した本。
お気に入りのワインを、旨いチーズやチョコレートが手に入ったときのために、なんとなくとっておくように、この本も読む愉しみを先延ばしにしていた矢先だった。
好きな作家の死には、いつまでたっても慣れることができないで、落ち着きがなくなる。
狼狽した気持ちを収めるには、作品をひたすら読むしかないのだ。
<約半世紀にわたり、小説や脚本など百作以上を量産した。代表作は「ハートの刺青」「キングの身代金」「10プラス1」などで邦訳も多い。八六年に米探偵作家クラブ賞の巨匠賞を受賞した。>
<本名名義エバン・ハンターの作品としては、教師時代の体験を生かして高校生の非行を描いた「暴力教室」やアルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画「鳥」の脚本などが有名。>
古き良き時代を知る人がまたひとり去ってしまった。
- エド・マクベイン, 高橋 泰邦
- 斧












