というのは本当かもしれない。
若いときには自分の血縁や地元、生まれ育った環境などとは無関係で、まるで自分自身だけで生まれて存在しているような傲慢さがあった。
そろそろ人生も折り返し地点を過ぎると、振り返るまでもなく、日常のちょっとした仕種や口癖、好みなどに、肉親の特徴が色濃く出てきて、血の不思議さに戸惑うことがある。
歌舞伎好きもその一つだろうか。
ウチは両親共に芝居好きで、特に祖母と母は暇さえあれば、大騒ぎをして歌舞伎見物をしていた。(享楽的なところは、多分に母方の血筋である^^;)
とはいっても、私は大人になってから、自ら歌舞伎座などに出向くほどのファンでもなければ、知識もまったくない。ただ、なんとなく心惹かれて、あの世界の独特な雰囲気が好きなのである。
東京っ子の戸板康二は小説家であり、歌舞伎評論の第一人者として、エッセイなども面白かった。
やはり江戸情緒と歌舞伎とは切っても切れない仲なのだろうか。
この小説は、歌舞伎に世界を題材にしたミステリー仕立ての短編集だが、歌舞伎の知識がなくても充分に楽しめるし、随所に出てくる歌舞伎の逸話はとても興味深い。
現実に演し物(だしもの)になっている芝居を元に小説を書くというよりは、まず小説があり、結果その演し物が出来たというような書き方をしているものが多い。それぞれの話もトリックに満ちているが、この手法により、どれが真実やら創作やら、読んでいる方は見事に騙されたりして、とても楽しい。
ただし、作品の後註にもある通り、これはあくまでも小説であり、史実ではないので、丸呑みにしてはいけませんぜ。(笑)
時には、浴衣でも着て、暑い浮世を離れて、歌舞伎の世界に浸ってみるのもいいかもしれない。
あ、きりりと冷やしたビールもお忘れなく!
- 戸板 康二
- 小説・江戸歌舞伎秘話
編集後記
少々、加筆訂正いたしました。
というのは、私の文章能力の限界もありまして(汗)、どうしても上手くまとまらず、やはり、もう一本記事を上げることにしました。
年内にはなんとか、いえ、今月中には何とか上げるつもりでございますが。。。(汗)
え?今月ってあと20時間!?
ううう、締め切りに追われた売れっ子作家の気分でございますっ!どひゃ。
(勝手に追われてる。。。orz)











