前作の「痕跡」の読書感情文を書き忘れたままだったけど(汗)、様子が変わってしまって失望していたスカーペッタ・シリーズもいくらか元に戻ったかな?という感触に気をよくして、最新作「神の手」も今更ながら読んでみた。
始めのほうは、一人称だったり三人称になったり、語る人物が説明もなく登場して、また他の人物の話に替わってという具合で、誰がどの会話なのか、何を言っているのか、どういう状況なのか、さっぱり分からず!(それって、ぐたさんの文章のこと?爆)
「またかよ~!(怒)」と失望しつつ腹を立てつつ読んでいました。
導入部分が、物語のある時空を切りとった部分描写から始まり、読み進むうちにだんだん話の全景が見えてくるというのは、小説、特にミステリーにおいての常套手段なんだけど、いつまでも冗漫に続けられると嫌気が差してくる。
結局、最後まで読んでみると、導入部の謎めいた描写などは、物語の展開上、特に必要だったとは思われず。(笑)
中盤から、やっと以前のコーンウェルらしい冴えや筆さばきが見られるということは、導入部は迷いながら書き始めちゃったのね?と、ひとり推理して苦笑するあたくし。(笑)
今回の話は、科学的捜査を駆使した殺人事件捜査と登場人物の人間関係とが、同じ出力で、バランスよく描かれていたし、特にあたくしの好きなピート・マリーノが再活躍しているのは嬉しかった。それにしても、禿げていて太っていて臭くてだらしがなくて冴えなかったマリーノ(笑)は、スキンヘッドにし、体を鍛えたのか筋肉隆々となり、ダイヤのピアスをし、”よく見ると”ハンサムになっているらしいのにはびっくりした!(爆)
私のイメージでは、まるで ジョンベルーシ が、ブルースウィリスに変身しちゃったみたいだ!(笑)
ま、どっちも好きですけど^^;
前作「痕跡」もそうだったけど、物語の「鍵」として重要な役割を果たしていた謎が、最後には尻切れとんぼになっている。
今回の鍵は「女性の胸や内股に施された赤い手形のボディペイント」だったけど、鳴り物入りだった謎めいた手がかりも、結局、明確な納得のいく理由は語られていない。
相変わらず、スカーペッタの大ファンなだけに、辛口読書感情文になってしまうのですが、あーだこーだ言っても、この作品は、やっとコーンウェル作品の元の調子が戻ってきたというところでしょうかね。
人は変化する生き物なのですね。(笑)
- パトリシア コーンウェル, 相原 真理子
- 神の手 (上)
- パトリシア コーンウェル, 相原 真理子
- 神の手 (下)
- Patricia Daniels Cornwell
- Predator (A Scarpetta Novel)


























