02142007




「ポーの一族」 を読んだら、どうしても読まなきゃならないのが、竹宮恵子の「風と木の詩」
こちらの方は家になかったので、大人買いして大人読み。(笑)

2巻しか売ってなかったから、それで完結かと思ったら、これって全8巻もあるんですってね!?(汗)
第1巻以外は読んだ記憶がほとんどないから、連載途中で、あたくしはコミックを卒業してしまったに違いない。(笑)

竹宮恵子と萩尾望都は絵も作風も似ていて、時々間違えるんだけど、「風と木の詩」はもっと過激だった記憶が。。。

テーマは、もちろんずばり少年愛♪
19世紀末のフランスのギムナジウムを舞台に繰り広げられる少年同士のあれやこれや、こうなってああなってこうなってるわけ。(*´д`*)ハァハァハァアハァ (やっぱり今読んでも、とても筆舌に表わしがたいざますわ^^;)


非常に残念なのは、冒頭にある竹宮恵子のまえがきを先に読んでしまったこと。
少女漫画の金字塔ともいえる作品と新世界を創りだした自負と誇りは分かるけど、傲慢を通り越して、倣岸にすら感じるまえがきには、反発しか感じられない。

そんなこんなで読み始めたせいもあって。。。

どうしても、「ポーの一族」と比べてしまうせいもあるけど、

衝撃的な絵とストーリーに誤魔化されがちだけど、深い思想や哲学は(今のところ)あまり感じられない。

伝えたいことよりも、まず骨格に少年愛という自己満足的なエロスありきで、あとはとってつけたストーリーの感が否めなかった。

(注・あくまでも第2巻までは)

思春期の誰にでもある、性に対する好奇心と生理的欲求を、舞い散る雪や絡まる蔦や制服のマントや薔薇の花やブルジョワジーなインテリアに包み込む。

男女間では、ただの平凡な不純異性交遊という生臭さも、発刊当時は非常にタブー視されていた男色(少年愛と言って欲しいねえ^^;)という特殊な世界に置き変えたことで、我々可愛らしい読者だった少女たちは、ただの清純な傍観者として、エロスを(内心)堂々と楽しめたわけだけど^^;♪

それにしても、あたくしとしては過激なシーンよりも、セルジュとジルベールが目を伏せて寄り添っているだけの絵とか、ちょっとしたジルベールの表情とかの方が、よっぽどセクシーでエロティックに見えた。

そして、そんな何気ないシーンだけでも、充分にエロスを表現できる竹宮恵子は、やっぱり只者じゃない!

自らを悲劇のヒロイン(ヒーロー^^;)に仕立て、不幸な生い立ちだから、寂しいから、手当たり次第に人と寝ることが、哀れを誘うなんて。。。羨ましい!(←じゃねえだろ!?爆)

ただ、どれほど高尚な理由と解釈をつけようが、欲求不満解消のカタルシスに見えてしまうのは、読み手側の問題?(苦笑)
とにかく、この作品はあたくしにとっては、必読の少女漫画の名作、お薦め本ではあるのだけれど。。。なんとなく心にひっかかる小さな薔薇の棘がある。(ああ、あたくしってとっても文学少女的!?)

人生の酸いも甘いも噛み分けた大人になって少女漫画を読み返すことは、昔のように純心に漫画を楽しめなくなったことをまざまざと見せつけられたりもして、妙に寂しく哀しいものなのざます。(涙)





1&2

竹宮 惠子
風と木の詩 (1)
竹宮 惠子
風と木の詩 (2)


編集後記

というわけで、あと6冊も読まなきゃならないんだけど、買う気にもなれず。。。 

(どこかの本屋さんでこっそり「風と木の詩」を立ち読みしているおばさんがいたら、声をかけてやってみてくださいましね。もしあたくしでしたら、サインしてさしあげますからね♪ 合言葉は、「風」「木」「詩」ざますわよ^^;!)


02142007

今や伝説となった、少女漫画の不朽の名作「ポーの一族」

30年の時を経て、今甦るエドガーとアラン♪

さすが、バンパネラである。

30年ぶりに読んでも、ちっとも歳をとってない、少年のままだ!(当たり前^^;)

ともあれ、大人になって読み返してもおかしくないどころか、大人になったからこそ理解が深まり、その物語の奥深さにますます感動した。あたくしも随分と大人になったもんだなあ。(遠い目)

時を経ても色褪せないものこそ名作といわれる所以である。

「ポーの一族」とは、バンパネラ(吸血鬼)に拾われたエドガーが、バンパネラとして永遠の命を与えられるという物語。

そこには、少年のまま歳を取ることのないエドガーが持つ孤独と苦悩に満ちた永遠の時間が待っている。

歳をとらないバンパネラたちは、ある時期が来ると、周囲の人間たちに疑われないように、住んでいた場所から姿を消さなければならない。その苦悩とスリルとさまざまな時代の人間関係が時空を超えて展開するストーリーの面白さ!


エドガーとメリーベル兄妹を軸に、何代にも亘る時間と空間を描いたこの壮大なストーリーは、少女漫画という枠を遥かに超えた、深遠な哲学を語っている。

まず、あらゆる点に辻褄が合うように布石されたディテールも素晴らしいけれど、生身の人間たちの哀しみとバンパネラとしての哀しみの対比は、読む人すべてに人生の意味を深く考えさせてくれる。

永遠の命は、人間の永遠の夢と憧れかもしれないけれど、人の命は儚く限りがあるからこそ、尊く美しく精一杯燃焼して輝くのだ。

何十年ぶりかで読んでみて、ますますこの物語の深さに感動した。

とても残念なのは、「少女漫画」であるために、読者層が限られてしまうこと。
老若男女を問わず、多くの人にぜひぜひ読んで欲しい作品です。


萩尾 望都
ポーの一族 (1)
萩尾 望都
ポーの一族 (2)
萩尾 望都
ポーの一族 (3)


編集後記

あまりの感動にしばらく ポーっとしちゃって。。。

ああん、ぐたちゃんの馬鹿馬鹿馬鹿~!

せっかくの感動的な作品が台無しっ!(号泣)


この記事は2006年12月に書いたものです。



021407



あたくしはあまり自分でCDを買わない。
普段は、ラジオやテレビから流れる流行歌で満足しちゃってるし、どちらかというと、歌詞付きの歌は邪魔臭い気もするので、運転中はクラシックをBGMにしていたりすることが多い。

なにしろ、アナログ人間なので、ipodなども娘のお古を貰ったけど使いこなせない。(泣)

今時は、PCや車やビデオデッキやミニコンポやあちこちに内臓されているDVDで歌を聴いたりするらしいけど、あたくしが触ると絶対に動いてくれないので、一番シンプルな安いポータブルCDを買って来てもらって、それをキッチンに置いて聞いている。

だから、好きな曲が聞きたくなったら、キッチンに居るしかない。(爆)


というわけで、ほとんど音楽や音質には拘らないけれど、時々、どうしても欲しい曲だってある。
周りの人間は不思議がるけど、そして自分でもどういう基準で曲を選ぶのか理解できないけど、妙に嵌まっちゃう曲ってあるものなのだ。


で、今のところ、めっちゃ大好きで耳について離れないのは、この曲♪

http://www.youtube.com/watch?v=8a3X8m_RJZ4

あややもミキティも好きでもなんでもなかったのに、この曲のこの二人だけは、妙に嵌まってしまった。(笑)
特にミキティの金属質な声がこの曲にぴったりうっとり♪
可愛い~♪



GAM
メロディーズ(初回限定盤)(DVD付)



ラブラブ

もうひとつは、せつない話ならぬ、せつない歌なのよね。(うるうる)
声も可愛い♪

http://www.youtube.com/watch?v=vEe1VPOaAsc

ついでに、ぐた夫とあたくしの愛のテーマ曲♪(爆)

http://www.youtube.com/watch?v=6mQtBOoN8CQ

珍しく自分で買ってきたんだけど、

「あれ?そのCD持ってるよ!」とぐた娘2号。

「早く言ってよね~!」


とお互いに罵りあい!(爆)

いいんだもん。

自分専用のが欲しかったんだもん。

いくつになっても、気持ちだけは女の子なんざますっ!(*^. ^*)オホホホ!




大塚愛, 愛, Ikoman, 弦一徹
LOVE JAM (通常盤)

これも好きだあ♪

大塚愛, 愛, Ikoman
恋愛写真(DVD付)







Happy Valentaine's Day for You ドキドキ









雷神

また読みかけ本が溜まっている。(汗)


あたくしが尊敬するエンジニ屋のnanika-possible さんが、大絶賛する丸山健二作品。


名前を憶えるのが苦手なあたくしったら、丸山健二と浅田二郎と灰谷健次郎と丸谷才一との区別もつかなくて(汗)、さすがに鈴木健二と丸山明宏ぐらいは分かるけど、それにしても紛らわしいわあ。(笑)

例のごとく、nanikaさんの書評以外には、何の知識も入れずに読み始めたけど。
ただいま20ページ読了。
この人は純文学なのかしら?

<私はいい歳をして子どもの遊びに熱中してきたのだ。さまざまな種類のカメラとレンズを駆使して現実を四角い形に切り刻み、閉じ込める。なんといういじましさだ>

独特の感性は素晴らしいけれど、ある本を読み終えた今のあたくしには、一人称で書かれた自意識にどっぷり浸かる気にはなれなくて。。。もうしばらく時間がかかりそう。

まだまだ本の内容はわからないけど、帯びにはこうある。

<奥深い原生林を、逃避行する赤子殺しの男と女の上に雷神が跳んだ!

自らの生きる証を求めて、二人のあとをたどるカメラマンが目にした戦慄の光景とは>

雷神が跳んじゃうってねえ^^;。(妄想)
サスペンスなのかしら?なんだろう。。。



丸山 健二
雷神、翔ぶ








大好きな山田詠美編集というので、期待が大きかった。
なにしろ、彼女の書く小説はいつもせつないから。

いつも内容も確かめずに衝動買いしてしまうので、待て待て待てと逸る気持ちを抑えて、目次をちらっと覗いてみた。

吉行淳之介、瀬戸内晴海、田辺聖子、丸谷才一、山口瞳。。。???
カミュにサガンにヘンリー・ミラー???
やけに古いなあ。。。とは思ったものの、やっぱり、山田詠美が選んだせつない話という魅力には勝てなかった^^;。

「せつない」という、曖昧な感情を表す言葉は、日本語にしかない言葉かもしれないと、山田詠美は述べている。
彼女が云う、せつないの定義はこうだ。

<瞳から流れ落ちるのが五粒以内の涙であれば「せつなさ」を原因としているのであるが、それ以上であれば、その原因となる感情は「悲しい」と呼んだ方が正しいだろう。
悲しいのだけれど、悲しいと呼ぶ程でもない。
苦しいのだけれど、それを口に出す程でもない。
せつない感情は、涙腺を刺激しながらも五粒以上の涙で解決することの出来ない複雑なものである。>

ううむ。ちょっと意味がわかりにくいけど、せつなさは五粒以上の涙は出ないけど、五粒の涙以上の感情が含まれているっていうこと?

彼女の選んだ作品を読んでみると、山田詠美はやっぱり根っこが純文学の人なんだなあとつくづく思う。
「せつない話」というよりも、暗い話。
哀しみさえも通り越して、とにかくどうしようもなく暗くて救いようがない感じだ。
もう、途中で投げ出したくなるくらい暗くて重い。
そんな中で一番光っていたのは、ご本人の「黒い絹」という作品。
これがちょうど真ん中にあったので、暝い海に溺れそうだった私は、やっと一息つくことが出来たのでした^^;。
ううむ、なんか釈然としないなあ。。。
と思って、よくよく見れば、おおお~光文社かあ^^;。
アンソロジーは著作権料とかもあって、いろいろ大変なんだろうなあ、と妙に納得。
なんだか急にせつなくなった。(苦笑)

それにしても、せつないという感情は人によって感じ方が違うものなんだ。と、今さらながら気がついた。

あたくしが感じる「せつなさ」は、5つくらいの感情が適度に混じり合ったものかしら。
悲しい・辛い・苦しい・儚い、そして必ず甘美を伴うもの。。。




山田 詠美
せつない話



山田 詠美
せつない話〈第2集〉