どうやら高市早苗さんの周辺には碌な参謀なり、軍師がいないようだ。
悪手中の悪手になってしまうかも知れない。
石破さんは高市さんに礼を尽くして総務会長への就任を打診したようだが、報道によると高市早苗さんは既に固辞していたようだ。
安倍政権で長らく冷や飯を食ってきた石破さんだから相手からどんな態度を取られようと冷静さを失うことはないだろうが、副総裁を打診されたという菅さんや幹事長に就任予定の森山さんが知ったらただでは済まなくなるはずだ。
相手が差し出してきた手をその場でぴしゃりと叩くようなことは、紳士淑女なら決してしないことである。
申し出を聞いて、しばらく熟考したふりをして、徐に丁重に断りの弁を述べるのが普通のやり方である。
ああ、しこりを残すようなことをやってしまったな、この人もまだまだだったんだなあ、と思うような出来事である。
まあ、人事には稀にこういうことがある。
世の中、思うようにはいかないものである。