いい人ばかり揃っている選挙は、あんまり盛り上がらないものである。
誰を選んでもそう代わり映えがしないな、などと思われて、結局投票所に足を運ぶ人が少なくなるという傾向がある。
ヒールが現れると途端に盛り上がることがあるのが、普通の選挙である。
あまり盛り上がり過ぎて猫も杓子も投票所に足を運ぶようになるのは歓迎しないだろうが、それでも小池さんはどこからかヒールが現れるのを心待ちにしているかも知れない。
蓮舫さんはいつもスターのような雰囲気を纏っているので、まずヒールにはならないだろう。
ヒールには、ヒールらしい風貌と雰囲気が求められている。
自民党のさる人は、如何にもヒールらしい風貌と雰囲気を備えているのだが、さすがに今回はヒールとして登場するわけには行かないだろう。
小池さんは、ヒール役に相応しい相手を見付けたら、その瞬間にイキイキと蘇るのではないだろうか。
事前審査を終えた人が既に50人を超えたという。
前代未聞の都知事選挙の火蓋が、いよいよ明日切って落とされる。