立憲民主党は補選で完勝したとは言うものの、先行きはまだ楽観できませんね | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

自民党の凋落傾向は明らかだが、だからと言って野党第一党である立憲民主党に明るい展望が拓けているとも言い難いのが実際のところだろう。

今回の補選で最も注目されたのは、やはり9人もの候補者が立候補した東京15区の選挙ではなかったか。
下馬評通り立憲民主党の公認候補が圧勝したが、その得票数は前回の衆議院選挙で立憲民主党の公認候補が獲得した得票よりも1万票少なかった、ということのようだから、立憲民主党、共産党、社民党や市民団体との連合選挙組織が十分に集票に成功したと言えないところがある。

投票率が思ったほどに伸びなかった、というのが根本の原因だろうが、中間層や無党派層の票を新たに獲得出来るほどの力は発揮出来ないままに終わってしまった、と言っていいのかも知れない。

自民党や公明党が組織を立て直し、中間層や無党派層の方々にアピール出来るような候補者を擁立し、本格的な選挙戦を展開するようになれば、今回の補欠選挙で圧勝した候補者は太刀打ち出来なくなるかも知れない、という危うさが垣間見える。

補選は、本戦に非ず。

これから何が起きるかは、まだ分からない。