緊急事態宣言にそれなりの効果があったことは間違いないが、しかしその効果の持続は難しい | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

小池さんが東京都民に対して「皆さんは、今が緊急事態宣言下であることをご存知なのか」とある種の啖呵を切ったことがあちらこちらに波紋を広げているようだ。

何だか小池さんに怒られてしまったな、などという印象を抱かれた方もおられるだろう。

普段マスクを着用し、不要不急の外出を控え、会食はしないことにしている大方の善良な市民の方々は、自分はそんなことを言われるような筋合いはない、と一種の反発心が心の底で湧いてしまったのではないかしら。

昨日の小池さんの記者会見は、上手くなかったようである。

小池さんも少々気負い過ぎたようだ。

大方の国民が内心では緊急事態宣言の解除を待ち望んでいる、ということにもう少し配慮すべきだったろう。

菅さんは、緊急事態宣言を解除するに至らなかったことについて国民のお詫びされたようである。

菅さんの記者会見が大分よくなったようである。

国民の心にどれだけ寄り添っているか。

広報上手の小池さんでもこういうミスを起こしてしまうことがあるから、記者会見は難しい。

緊急事態宣言の発出で新規コロナ感染者の数が激減したことは事実であるが、「緊急事態」そのものは1か月もすると「常態」に転化してしまう。
緊急事態宣言を1か月延長してはみたものの、緊急事態宣言発出当時のインパクトが段々なくなってしまうのは仕方がない。

緊急事態宣言の効果が何か月も持続するなどとは考えないことである。
3月7日に緊急事態宣言を解除してしまうと大方の国民の気が一気に緩んでしまうだろうから、2週間緊急事態宣言の解除を先送りしたこと自体は適切な判断だと思うが、やはりいつまでも緊急事態宣言を続けていくことは出来ない。

そろそろ、次のステージに移った方がいい。

小池さんのメッセージも、もう少し都民に優しくした方がいいはずだ。