共産党が一皮剥けたようである。
共産党の国対委員長と自民党の国対委員長が会談し、総理と各党党首との再会談の開催について話し合うようになった、というのだから、共産党の国対も自民党の国対も変わったものだ。
保守層から蛇蝎のように嫌われていた観のある共産党だが、最近の共産党はやはりかつての共産党とは違ってきているようである。
共産党が補正予算案の策定に実質的に関与しようとして政府や与党に接近し始めている、というのが実に面白い。
共産党が、実現性のある経済政策を提案出来る政策政党に脱皮しつつあるように見えるところがいい。
革命路線を追求しようとしている方々からすると如何にも共産党が堕落したかのように見えるかも知れないが、共産党が現実路線に転換したのであれば、これは評価すべきだろうと思う。
経済政策について共産党の主張や政策を100パーセント実現することなど不可能だということは、皆さん、よくご承知のはずである。
経済政策について政府与党と協議しようとすれば、当然、どこかで妥協しなければならないことが多くなる。
共産党が、与野党の党首会談の再開を提案するようになった、ということは、経済政策については妥協することも厭わない、ということだろう。
共産党の変身が本物であれば、共産党はいずれ手強い存在になるはずだ。
新型コロナウィルスが既成政党の垣根を壊しつつある、ということの一つの証左かも知れない。