世論を敵に回して袋叩きにでもなってしまうと確かに政治生命を失うことになる虞があることは否定出来ないが、さて、処理水問題で本当のことを言ったら、世間から袋叩きにされるだろうか。
少なくとも原田前環境大臣は袋叩きには遭っていない。
私が見ている限りでは、むしろ、よく言った、と賞賛する声の方が大きい。
小泉進次郎は変節した、などと言われてしまうと、確かにご本人にとってはマイナスだろうが、しかし政治生命を失うほどの大きなダメージは受けないはずだ。
たとえどんなことがあっても、この問題では人柱は必要ない。
正論や正しいことは、他人の口を借りて言う。
ちょっと姑息な感じはするだろうが、何も自分が先頭に立って言わなければならない、というものではない。
世論を変える方法に熟達している人たちが官邸には沢山いるようだから、小泉進次郎氏はそういう人たちの知恵を借りることである。
丁寧かつ周到にやってさえいれば、いずれは世論も同調するようになるはずだ。
何事も恐れるべからず。
あえて、そう申し上げておく。