アメリカは、わざわざ宣言しなくても既に非常事態じゃないのかな | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私には今のアメリカは如何にも弱そうに映る。

いざとなれば強い国だということは分かっているから、絶対に怒らせてはならない国だと思ってはいるが、しかしかつてと違って、今はそう頼りにならない。

トランプ大統領にノーベル平和賞を、などという声が一部で上がっているとのことだが、何かの冗談だろう。
今やアメリカは世界の平和の攪乱要因になり始めており、その原因を作っている大本はトランプ大統領にあるように思われる。

確かに北朝鮮との間の緊張関係は以前ほど熾烈ではなくなっているが、その一方で韓国との関係が希薄になりつつあり、韓国が北朝鮮や中国との絆を強化する方向に動き出す一因になっているのではないかしら。

トランプ大統領になってから、周辺諸国との関係が明らかに悪くなり、国連との関係も徐々に疎遠になっている。
アメリカが決して世界の警察官などではないことは分かっていたことだが、それでもかつてのアメリカは世界の平和を維持する最強の軍事力と経済力を有する国として一目置かれてきたが、今のアメリカはとても世界の国々から尊敬を集める国とは認め難い。

何をやり出すかよく分からない危なっかしい国、アメリカだけ良ければいいというアメリカ・ファーストの野卑の国、国民の統合よりも分断を目指している変な国、のイメージがどんどん広がっているように思う。

メキシコとの国境に壮大な壁を作るための予算を確保するために非常事態宣言を発した、ということだが、これで益々アメリカの分断は進むはずである。

アメリカが弱くなれば、世界のバランス・オブ・パワーが崩れる。

私は、とてもトランプ大統領をノーベル平和賞の候補に推薦する気にはなれない。

さて、皆さんは、どうお考えだろうか。