私のブログの読者「おたまじゃくし」さんは、鋭い | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私のブログのコメント欄で交換されている読者間の意見交換を日本オリンピック委員会の方々にも是非読んでいただきたいものだ。

EU在住の「おたまじゃくし」さんから実に的確なコメントが寄せられている。

日本のマスコミはまだそこまで書いていないが、EU域内での報道ぶりは相当深刻なようである。
予審判事の取調べは、捜査の始まりではなく、むしろフランスにおける一連の捜査が終盤を迎えていると見るべきだ、という指摘は、日本の新聞を読んでいるだけではとても到達できないような核心を突いた指摘のようである。

フランスの検察当局が本気で捜査をしているようだ、などと書いたら、日本には本気でない捜査などあるのか、という質問が私に寄せられていた。
ちょっと答え難い質問だったので放置していたが、検察当局が本気で取り掛かっている捜査と、そこまで真剣に取り組んでいないのではないかと思われる捜査があることは否定できない。

検察当局が自分で捜査の端緒を掴んだ事件の捜査と、告訴事件や告発事件のように誰かから言われて捜査に取り掛かった、ちょっと証拠関係が危ういのではないかと思われる事件では、担当者の熱意も捜査に取り組む姿勢も自ずから異なる。

2020年東京オリンピック招致に係る贈収賄事件は、多分、フランスの検察当局が捜査の端緒を見出した事件のように思う。
容疑者がいくつもの事件に関与していると疑われていて、かねてから捜査当局に目を付けられていた人間だ、などという事実があれば、捜査当局がそれなりの捜査網を拡げるのは当然であるし、一旦捜査を開始したら事件性がないことが確定するまで徹底的に捜査を遂げるだろう、ということも分かりやすい道理である。

関係者に真っ黒けの容疑者がいる、というだけで、この事件の捜査が簡単には終わりそうもないことが理解できる。

こういう情報を海外から提供してくれる「おたまじゃくし」さんは、私たちにとっても貴重な存在である。
これからもよろしくお願いしたい。

竹田さん、事態は結構深刻なようですよ。