雨にも負けず、風にも負けず、嵐にも負けなかった沖縄県民の厳粛な選択 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

玄人筋がいくらいい人だと思っていても、それだけで選挙に勝てるわけではない、ということを改めて示したような沖縄県知事選挙の結果である。

まずは、沖縄県知事に当選された玉城デニー氏と玉城氏を応援して勝利を勝ち取られた陣営の皆さんにお祝いを申し上げるとともに、最後まで健闘された佐喜眞氏と佐喜眞氏を支持されて懸命の戦いを繰り広げられた陣営の皆さんにお疲れさまでした、と申し上げておきたい。

この選挙に関しては一度も現地に足を運ばなかったので、選挙の実相がどうなのか最後まで分からなかった。
期日前投票が40万を超えたということだったので、さては組織選挙がそれなりに功を奏し始めたのかと思っていたが、実際はそうではなかったようだ。

何のかんの言って、マスコミの世論調査がそれなりに民意を反映しているということを確認するような選挙結果であった。
怪しげな情報が飛び交っていたが、結果的にそういうものに左右されるような有権者は少なかったということだろう。

これが現時点での沖縄県民の皆さんの厳粛な選択である。

三選安倍内閣にとっては、まさに嵐の中での出発ということになる。
自民党や公明党にとっては、冷水どころか天が落ちてきたような衝撃的な結果ということになるだろうが、これが現時点での国民の審判だと思っておいた方がいいだろう。

正直、私も読みを外した。
裏を読みすぎて、反って選挙結果を読み違えた。
政党色を一切表に出さないようにした方々の選挙戦術が見事にツボに嵌ったというところだろう。

当選された玉城氏を待ち受けているのは、やはり辺野古基地を巡る政府との難しい交渉なり駆け引きである。
安倍内閣にとっても玉城氏にとっても嵐の中での船出である。

それぞれの前途に幸多からんことを祈っている。