元首相の森さんが提唱しているのだからいいんじゃないか、と思って臨時国会でサマータイム法案を提出しようと検討されている国会議員の方々がいる、ということを知った。
森さんは私以上に実に大雑把な人だから、うっかりその案には乗らない方がいい。
菅官房長官が、早速慎重論を出してくれたので自民党がいきなりサマータイム法案提出推進派に衣替えすることはないと思うが、サマータイム実施に係る社会的なコストを考えるとこういう無駄なことは止めておいた方がいい。
サマータイムを実施することになるとすべての電子情報の時刻を訂正しなければならなくなりそうだ。
一部の業界はサマータイム導入景気で潤うだろうが、一般の方々にとっては余計な迷惑だ。
改元よりもサマータイムの方が厄介かも知れない。
サマータイムの実施でどういうメリットがあるかもよく検討する必要がある。
時計を早めるよりも、頭を切り替える方が早くて安い。
オリンピック競技に参加する選手や観客の皆さんは、いつもより1時間ないし2時間早く行動を開始すればいいだけのこと。
交通機関も然り。
オリンピック特需、サマータイム特需を期待しておられる向きには恐縮だが、もはや日本ではサマータイムは前世紀の遺物でしかない。
止めとけ、止めとけ。
そう、申し上げておく。