真面目そうな希望の党の若い国会議員の方が5人揃って、「ゼロの党」という党名を執行部に提案した、というニュースを見た。
いくら何でもゼロはないだろうと、思わず噴き出してしまったが、希望の党で初めて衆議院議員選挙に当選した若い方々が如何に危機感を募らせているか、ということが分かって、私などは反っていじらしく思ったほどだ。
こういう危機感からスタートすることは悪くない。
自分たちはゼロの存在だと認識すれば、ゼロを何とか1とか2にしようという気持ちが湧いてくるはずである。
ゼロと較べれば、1とか2という数字はそれなりに大きい。
1とか2の先が10まであるのか100まであるのか分からないが、ゼロの状況を何とか脱却しようという心根はいい。
しかし、新党名がゼロの会になることは絶対にない。
ゼロの会では、人が集まらない。
ゼロは、いくら足してもゼロ。
まあ、皆さんはそういうことは百も承知で、あえてゼロの会という党名を提案されたのだろうが、当面は政治雀の間で話題になるだけで結構、というところか。
こういう真面目な、茶目っ気のある若い方々に勇気を与えてくれるような元気のいいリーダーの登場を期待している。
若い方々を路頭に迷わせてしまうようなことは、絶対にするべきではない。