今、ニュースを作ることが出来る限られた人たち | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

ニュースは作るものである、というのが、永田町で生活したことのある私の実感だが、いくらニュースを作ろうとしても普通の人には作れないものである。

私が見る限り、既成の政治家の中で自分で一生懸命ニュースを作ろうとしていた人の筆頭は亀井静香氏だったのだが、最近は亀井さんがあれやこれやマスコミに話題を提供しようとしてもマスコミの方々は飛び付かなくなったようで、表舞台では亀井さんを見ることが殆どなくなった。
前都知事の舛添氏もかつては自分でニュースを作ろうとしていた感じだったが、さすがに最近はどニュースになるような話題をを作れない。

今、日本でニュースを作れる人の筆頭は、総理の安倍さんと都知事の小池さんのお二人だろう。

さすがに日本の総理の発言力、影響力は凄い。

安倍さんが、自民党の憲法改正草案は棚上げして、憲法に自衛隊を明記する憲法改正を2020年までに実現する、と言えば、一時的にはあれやこれや異論が噴出するが、何となく世論がこれを受け容れるような雰囲気が醸成されてくる。
安倍さんが、衆議院を解散すると示唆すれば、あっという間に世間は選挙ムード一色になる。

安倍さんほどではないだろうが、小池さんもニュースを作り上げることが出来る稀有の人である。
安倍さんも小池さんも、自分がどう発言すれば世間がどう反応するか、自分がどう動けば周りがどう動くか、を周到に計算しているような趣がある。

残念ながら私たちは自分でニュースを作るだけの力がなく、ただ振り回されてしまうだけの存在である。

それでも、先を読む力があれば、それなりの対応が出来ることは間違いない。

若狭さんの政治塾・輝照塾の開講や新党結成の動きなどは、結構よく先を読んでいた、と評価していいのだろうと思う。
その一方で、民進党の皆さんの対応は最悪だったのではないかしら。

村田蓮舫さんの代表辞任も唐突だったし、代表選の実施も今となれば何の効果も挙げていないようだ。

皆さん、自分でニュースを作れるように頑張られたらいい。

ニュースは見るものでなく、作るもの。
政治に携わる人は、そのくらいの才覚を持っておいて欲しいものである。

ちなみに、小池さんは、一生懸命ニュースを作ろうとしているように見える。
さて、これから何が飛び出すか。

私は、次のニュースを密かに待っているところである。