さて、韓国の政治はどうなってしまうのだろうか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どこの世界でも、何の見識も何の備えもなくうっかり政治の世界に手を出しては危ないですよ、という教訓が通用しそうだが、最近ではアメリカと韓国がその典型のようである。

ついに韓国の検察庁が朴槿恵前大統領の逮捕状請求に踏み切った、というニュースが飛び込んできた。
予想されていた事態ではあるが、一国の最高位にあった大統領が刑事事件の被疑者・被告人の地位に転落し、いわゆる犯罪者の仲間入りをせざるを得ないというのは実に無惨なことである。

結果的に韓国の人たちは誤った人を大統領に選んでいたのだということになる。
政争に敗れた結果大統領の地位から追われてしまったとか、クーデターで政権を失ったというのではなく、民間人の犯罪に関与していた、ということで大統領の職を罷免され、つには刑事訴追の対象になるというのだから、政治に携わる者としてこれほど不名誉なことはない。

大統領という最高の地位に就いた人でも法の裁きを免れることはない、という側面だけ見れば、如何にも韓国は正義が支配する国、司法が正しく機能している国ということになるが、歴代の韓国の大統領のほとんどが無惨な最後に終わっているということを考えれば、韓国では政治に関わることが如何にリスキーなことか、ということがなんとなく分かってくる。

韓国がこれからどうなってしまうのか、心配しながら韓国の政治の動きを見守っているところである。

他国の政治状況をあれこれ心配しても仕方がないのだが、韓国の外にもこれからどうなっていくのか大いに心配しなければならない国が、もう一つある。
言わずもがな、アメリカである。

トランプ大統領の下でのアメリカが大変な迷走を続けている。
まったく先が読めない。
言えることは、アメリカにいつまでも寄りかかってはおれないな、ということくらいで、それではどうしたらいいのか、という肝腎な問いについての答えはまだ見出し得ていない。

日本の政治もやや迷走気味のところがあるが、韓国やアメリカに較べればまあ当面は安心していいようである。