選挙終盤、もうひと頑張り | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どの陣営もびっしり予定が詰まっているだろうが、やはり細かく選挙区回りをすることが肝腎だろうと思う。

空中戦が得意な人は人が集まりそうな駅前広場での街頭演説に力を入れるだろうが、まあ、あれはマスコミ向けにこんな選挙運動をしていますよ、とアピールするようなもので、マスコミが取材して報道してくれたらそれなりの効果があるが、どこのテレビ局も報道してくれないような街頭演説には大して影響力がない。

知名度の低い候補者の街頭演説は、どちらかというと次の選挙のための準備運動のようなもので、やった方がいいことは確かだが、それだけでは有権者の心に殆ど響かない。

日常活動が不足している人の選挙運動は大体は雲を掴むようなもので、どんなに言霊を発しても虚しくどこかに消えていく。
手応えがないこと、実に甚だしい。

しかし、ある程度知名度を獲得すると、どこかで街頭演説をするという告知をするだけである程度の人が集まるようになる。
選挙に出る以上は、そうなりたいものである。

終盤に来て単に候補者の名前を連呼するだけの選挙カーが街中を走り回っても、ただ騒音を撒き散らしているだけで殆ど効果がない。
独自の戦いをしている、と新聞に書かれるのは、大体がそういう候補者の陣営である。

やはり大事なのは、細かく地域回りをすることである。

誰も歩いていない、家の中に人がいるのかいないのか分からないようなところでも、選挙カーのウグイスさんや候補者の声を聞き付けて窓を開けたり、家の外に出てきて手を振ってくれるようになると、少なくともその地域では一定の支持が広がっていることが分かる。
選挙カーに乗っている人が手振りして、それを見た人が手を振って応援のメッセージを送ってくれたり、クラクションを鳴らしてくれたりするようになれば、まずそこそこの選挙運動の効果が上がっていることになるのだが、さて、どこまで支持が広がっているか。

空中戦が得意だとか、空中戦が好きだという人は大体は日常活動が不足しているから、とてつもない風が吹かない限り、まず当選は覚束ない。

空中戦に頼らない、地に足が着いた選挙戦を展開しているか。
問われているのは、そういうことである。

衆議院の補欠選挙の選挙運動が出来るのは、今日を含めて僅か3日間である。
3日間では何も出来ないと思うか、3日間もあれば沢山のことが出来る、と思うか。

ある候補者は、これから党首クラスの揃い踏み街頭演説をやるようだが、この段階での党首の揃い踏み街頭演説はテレビ局の報道のための絵を作る程度の意味しかなく、選挙結果にはまったく影響しない。
虚しいだろうが、これが現実である。

しかし、それでもやることは最後までしっかりやり遂げなければならないのが、選挙である。

何はともあれ、皆さん頑張られることだ。
ガンバレ、ガンバレ。