親教育プログラムのことを書いたら、結構色々な方からコメントが寄せられた。
皆さん、それぞれのお立場でそれぞれに関心があるテーマなんだろうと思う。
案外私たちの視野は狭いので、自分自身の見える範囲が世界のすべてだ、などと思われない方がいいだろう。
自分の知らない世界がある、普通では想像もつかないようなことが現実にはある、ということが分かっていたら、私のブログのコメント欄での意見交換もより穏やかで、より意義のあるものになるはずだ。
自分の知見が絶対に正しいとか最高だと思わないのと同様に、他人の意見や感想が絶対に間違いだ、などと極め付けられない方がいい。
意見が違うのは、それぞれの方が拠って立つ基盤や経験が違うからで、必ずしも反対の意見の方が間違っているということにはならない。
親教育プログラムの有効性が確認されつつあるが、だからと言って誰にでもこれが有効だということにもならないし、たとえ有効だとしても誰でも利用できるわけでもない。
DVについて親教育の必要性を痛感している方は多いと思うが、DVについてはまずはDV被害の発生を如何にして防止するかの対策が先決で、親教育については環境や条件が整わないとなかなか難しいだろうと思う。
その一方で、夫婦関係は修復不可能な程度まで破綻しているが、自分たちの子どもに対しては両親ともに深い愛情を抱いている、というケースもある。
離婚して幸せになる、などというケースが本当にある、などということは、結婚を経験していない方々にはおよそ理解できない世界だろうが、時々はそういうこともある。
子どもファースト、という理念を大事にしながら、離婚することによってより幸せになろうとしている夫婦にとって親教育プログラムが有効に働くのだろうと思っている。
色々な人がいるのと同様に、色々な親子、色々な夫婦がある、と思って、どんな場合でも関係者にとってより良い選択、より良い方法、より良い道を探す努力をすることが大事なんだろうと思う。
そんなの不可能だ、などと思わないことである。
道がある、と思えば、案外道が開けるものである。