残すところ今日、明日の２日間となった。
有権者・一般の方々を巻き込んでの壮絶だが中身のある立派な選挙戦になったな、というのが私の率直な感想である。
選挙運動の在り方を考えるうえで今回の都知事選挙ほど参考になる選挙戦はない。
組織のバックがない小池陣営の選挙戦も見事だったし、組織選挙の見本のような増田陣営の選挙戦も立派だった。
選挙戦としては首を傾げることが多かった鳥越陣営だが、およそ都知事選挙の候補者としての資質や適格性、本人の心構えが出来ていない候補者を抱える陣営としては精一杯の選挙運動を展開してきたと思う。
与えられた条件の中ではそれぞれが最善の努力をしてきた選挙だった、と評価しておくくらいがいいだろうと思っている。
この選挙戦を通じてドラマを見ることが出来たのもいい。
これほどのドラマが出てくる選挙戦は実に珍しい。
週刊誌の売り上げが伸びるのは当然である。
テレビ局が都知事選挙の特集を繰り返して行いたくなるのも当然である。
明日が選挙戦の最終日になる。
各陣営とも街頭演説の場所や個人演説会の会場選びに相当の工夫をしてきたことが窺われる。
各陣営の選対がそれぞれに十分役割を果たしてきたことが分かる。
そこで、心ある人に検討していただきたい。
どこで選挙の最終打ち上げを行うか。
大体が一般の通行人が多い駅のターミナルを利用して盛大な打ち上げ式を演出するだろうが、都知事選挙である。
最後は、都庁のすぐそばでやってもらえないだろうか。
特に、東京大改革を目指している陣営には都議会の庁舎がある東京都庁の前がふさわしい。
今まで都庁のすぐそばで選挙の打ち上げをした人はいないはずである。
こんなところから改革を始められたら如何だろか。