小池さんが日々進化しているようである。
昨日、国立と西国分寺での街頭演説を聞きに行ってみたが、それぞれの場所でその場にあった話をしっかりしている。
街頭演説慣れしているから、聴衆一人一人の顔が見えるのだろうが、聴衆の一人一人に語り掛けるような話をしている。
テレビでは街頭演説の一部しか放映しないから、テレビを見ているだけではよく分からないだろうが、政策もしっかり語るようになっている。
テレビに出るコメンテーターの人は多分ご自分では街頭演説を聞きに行っていない方々が殆どだろうから、どなたかが解析した演説内容の分析をそれぞれご自分の独自の感想を語っておられるが、直接街頭演説の会場に行って演説や聴衆の反応を見てきた私の感想とは大分異なっている。
テレビ局は特定の候補者に肩入れしているような印象を残さないようにずいぶん抑制気味のコメント、当たり障りのないコメントを出演者にお願いしているようで、まあ毒にも薬にもならない。
しかし、実際に自分で長年街頭演説をやってきた私から見て、小池さんの街頭演説はどんどん進化している。
緩急自在で、街頭演説の場所への到着が15分くらい遅れたら、応援弁士の演説など一切なしで小池さんが最初からマイクを握って聴衆の心を鷲掴みするような演説をする。
小泉進次郎氏の街頭演説も見事だが、小池さんの街頭演説が益々冴えている。
小池さんが聴衆の一人一人をく見ている、聴衆の一人一人が見えている、というのは、実は凄いことである。
普通の人は車の上に上がって話し始めると、どうしても上がってしまって聴衆の反応を確かめないまま予め自分が用意した原稿のままに何でも喋ってしまう。
演説中に聴衆の顔が見分けれるようになれば、演説者として最高の部類になる。
西国分寺の街頭演説の場を去る時に、小池さんはどうやら私の姿を見つけたようだ。
「早川先生、ありがとうございます。」
私の周りにいた人がキョロキョロキョロして私の方を見ていた。
そのくらいに小池さんの演説は進化している。
そろそろ小池さんは葛飾の柴又に行って寅さんと会ってきた方がいいな。
山の手もいいが、小池さんには下町の雰囲気も合っているな。
残りの3日間のうちのどこかで葛飾の柴又や青戸、立石辺りに行かれるといいな、と書こうと思っていたら、小池さんは今日葛飾柴又辺りで街頭演説をされるようだ。
これはいい。
小池さんには、どこか車寅次郎を彷彿させるところがある。
ガンバレ、ガンバレ、というところだ。