真正面から思いっ切り蹴り込んだようなものだ。
あまりに見事過ぎて、誰も歓声を上げられない。
ただし、自陣のゴールポストに蹴り込んでしまったのだから、増田さんの得点にはならない。
石原慎太郎元都知事の昨日の自民党本部での増田応援演説は、明らかに女性蔑視の最たるもので、女性の票を増田陣営から引き剥がす効果はあっても、増田票を増やすことはない。
箱の中では面前の聴衆に受けるような話をしたくなるものだが、箱の中での演説会の最も悪い部分が出てきてしまった。
自民党が石原氏のこの女性候補を侮蔑するような演説に対してこのまま何のフォローもしないでいると、あたかも自民党自体が石原氏と同じように平気で女性を侮蔑するようなことを言う団体かと思われてしまう。
谷垣さんが元気であればどこかでストップを掛けたり、直ちに釈明なり謝罪の会見を開くところだろうが、あいにく入院中とのことで自民党としては何も手を打てないでいるようだ。
東京都知事選挙も終盤戦に来ているというのに、この失態は致命的である。
増田さんには何の責任もないことだが、増田さんが石原さんに遠慮して何も言わないようだと、この件のマイナスはすべて増田さんが一手に引き受けるしかない。
増田さんにも、増田さんを熱心に応援している方々にも、実に気の毒なことである。