継続は力なり。とにかく続けよう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

いいというだけでは続けるのが難しいことは十分承知しているが、しかし、いいことは何とかして続けていただきたいものである。

私がアドバイザーになっている日本リザルツのラポール事業が今年は厚生労働省の調査委託事業には選ばれなかったようだ。

ちょっと残念だなあ、という思いもあるが、しかしその一方で日本リザルツの人たちがどんな妙手を打ってくれるか興味津々なところがある。
いいことであることは間違いないのだが、如何せん必要な資金が集まらなければ続けるのは無理だろう、と思うような事業に日本リザルツの方々は乗り出している。

上手く行けば日本の国民の常識、日本の裁判所の常識を変えることに繋がるだろうと思うが、そう簡単には上手く行きそうにない、というのがこの種の事業である。

だから、私はそうそう簡単に手を出さないし、口も出さない。
ある程度上手く行く見込みが出てきてからでないと、なかなかこういうことには関われないものだ。

いいことだと思うから、とにかく相談には乗るが、だからと言って自分から乗り出すことはしない、という類のことである。
あちこちに隘路があることは十分承知しているが、その一方で誰かがこの隘路を突破してくれないかしら、と期待する。

勿論自分に力があればやってもいいのだが、自分の力ではどうにも出来ないことが分かっているから、特に何もしない。

実は、世の中にはそういうことが実に多い。
関心がないわけではないが、自分からは動かない、動けない、という類の「いいこと」である。

ラポール事業は、親と子の相談事業、幼い子どもを抱えながら離婚をせざるを得ないご夫婦に子どもの共同養育計画や共同養育契約を推進する事業である。
いずれは単独親権の社会から共同親権の社会への転換を視野に入れての、実に息の長い事業である。

親子の在り方、夫婦の在り方を変えるようなところがあるから、そう簡単に飛び付くことは出来ない。
しかし、そういう問題を抱えておられる当事者にとっては実に大事な問題である。

子どもの貧困対策の一環としてこのラポール事業が注目され、昨年度は厚生労働省の調査研究事業に選定されたが、今年度はどうやら採用されなかったようだ。

厚生労働省から調査研究事業費が支給されない状況でさて、このラポール事業をどこまで継続出来るか、という問題に逢着している。

いいことなのだが、いいことをするにもそれなりの資金が必要だ。
先立つものがないと、いいことでもそうそうは続けられないものである。

大抵の人は、ここで頭を抱えてしまう。
私も、その一人である。

日本リザルツの人たちは、こういう状況の中でどういう知恵を出すのか。

継続は力なり、というのは本当だ。
これでラポールの事業が続くのであれば、日本リザルツには大変な力があるということになる。
いいことは、何とか続けてもらいたいものである。
ガンバレ、ガンバレ。