ホントにホントにご苦労さん、と軽く言ってあげたくなるのだが、やはりこの8年間は橋下氏にとってもそれなりにしんどい8年間だったのだろう。
これ以上は無理です、などと、普通の人のような心情を吐露されたようだ。
いや、橋下氏は違うはずだ、などというのは周りの勝手な思い込みで、超人のようで超人でないところに橋下氏の良さがあったのだろう。
強い人だと思っていた人がちょろっと本当の自分を曝け出すと、大抵の人はああ、この人も私たちと同じような人間だったのだと安心すると同時に、その人の過去の言動をすべて受け容れてしまう。
多分、これで橋下氏の好感度はさらにアップするはずである。
これからは、安心して橋下氏を眺めていることが出来る。
もう、ハラハラドキドキもすることなく、ましてその言動に腹を立てることもなく、素直に橋下氏を楽しめばいい。
橋下氏は、タレントから見事に政治の世界に転身して、まさに一世を風靡された。
自ら大阪府知事や大阪市長になっただけでなく、自らの力で大阪府知事や大阪市長を作り上げた。
地域政党の大阪維新の会や国政政党日本維新の会、国政政党維新の党、国政政党にほん維新の会を起ち上げてきたのだから、その、新しいものを生み出す力は空前絶後と言っていいだろう。
自らの力で、多くの衆議院議員、参議院議員、地方議会議員、地方自治体の首長などを生み出している。
特に自分の金は使っていないはずである。
金の力を借りないで、よくこれだけの大事業を成し遂げることが出来たものだ。
しかも、僅か8年間でやり遂げている。
一番難しいのは本当の後継者を育てることだが、橋下氏はこれにも成功している。
実によくやった。
これだけの人を育ててきたのだから、お疲れ様です、ありがとうございました、と周りの人が口を揃えて言いたくなるのは当然である。
橋下氏は、これからは公職を離れ、大事なご家族と共に私人としての生活を存分に楽しまれた方がいいかも知れない。
お疲れ様でした。
ホントにホントにご苦労さん。