大阪の人はやることが速く、ツボを心得ている | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

大阪府の長としての松井知事は、相当堅実な人のようである。

大阪副首都構想をより深化させるために猪瀬前東京都知事を大阪府の特別顧問に招請した、という記事を読んだが、やるもんだな、というのが私の第一印象である。

まだ猪瀬氏からは回答が来ていないようだが、猪瀬氏が受けてくれると面白いことになる。
猪瀬氏の復権にもなるだろうし、大阪の本気度を試すのにもいい。

猪瀬氏は石原東京都知事時代に副知事を務め、さらに東京都知事に就任したくらいだから、地方行政の課題には相当明るいはずである。
都知事選挙の際に、うっかり徳洲会マネーに手を出してしまったために都知事を退任せざるを得なくなったが、その行政手腕に文句を付ける人はいなかったはずである。

松井氏が猪瀬氏の能力を活用できれば、猪瀬氏は政治の世界、行政の世界で復権できる。
出来る人間は、一度や二度の失敗で政治家失格、人間失格の烙印を押すものではない。
働きどころを与えれば、役に立つはずである。

目の付け所がいい。
よく気が付いたものだ。

大阪は、転職して住んでみたい都市のトップだというデータがあるようだ。
政府機関を大阪に呼び込むような動きも活発化しているようだが、人材をあちこちから呼び集めるというのも大事なことだ。

トータルとしての大阪の魅力をどうやって増やしていくか、ということが大阪の大事な課題のはずである。
猪瀬氏が大阪でどんな活動をしてくれるか分からないが、猪瀬氏が大阪で動けば東京の人の関心もそれなりに大阪に向かう。

猪瀬前東京都知事に再チャレンジの機会を作ろうとしている松井氏にはやはり先を読む力がある、人を見る目がある、ということになりそうだ。

何にしても大阪の魅力が増すことには、私も賛成である。