政党の支持率が何で決まるか、という問題である。
自分の思い描いたとおりの結果を出してくれたり、自分たちの望むような政策を推進してくれるという確信があるから、有権者の方々は特定の政党なり政治家を支持するのだと思う。
与党の場合は、曲がりなりにも現実の政治なり政策に自分たちの思いが反映すると思えるから支持が増える。
野党の場合は、野党である限り何を言っても大体は言うだけに終わるから、与党と同じようには支持は集まらないし、当然支持率も上がらない。
そういうことではないか。
しかし、支持率が上がらないからと言ってそう悲観するものでもない。
鶏が先か卵が先か、という問題と同じようなもので、政党が強くなり、政策実現力が高くなれば自然と支持率は高くなるものである。
自民党の支持率が持ち直している、高止まりしているというのは、ある意味で驚異である。
このまま行くと、来年の参議院選挙で自民党は圧勝するはずである。
衆参同日選挙にでもなれば、自民党の完勝に終わることは必至だ。
何故そうなってしまうかと言えば、野党に対しての国民の信頼が高まらないから。
自民党支持という流れがあることは間違いないが、それと同じように、あるいはそれ以上に野党不信が大きいということだ。
有権者の投票行動を左右するのは、支持率よりも不支持率ではないだろうか、というのが私の感想である。
2大政党制を国民が志向しているのだったら、野党第1党の民主党の支持率がもっと高くなってもいいはずだが、二桁にも届いていないようだ。
多分、民主党の不支持率は50パーセントを超えているのだろう。
不支持率が50パーセントを超えている政党が先頭に立って野党の結集を訴えても、大した効果はないはずだ。
民主党と維新の党が統一会派を組んでも、さらには新党を設立しても、多分上手くいかない。
民主党と維新の党では支持率の加算効果はない、と見ておいた方がいい。
非自民の政治勢力の結集を目指すなら、不支持率が高くない政党や政治家が呼びかけた方がいいだろう、というのが私の考えである。
維新の党の分裂問題で相当深刻な悪影響を受けているだろうと思ってはいるが、民主党ほどには不支持率は高くないのではなかろうか、と思っているのが、おおさか維新の会と維新の党である。
おおさか維新の会の支持率が維新の党の4倍くらいになっているという調査結果が現れているようだが、不支持率がそれぞれどうなっているか知りたいところだ。
維新の党では駄目だろうが、おおさか維新の会が呼びかけたら案外支持率は高くなるのではないか。
元気や次世代や改革結集などはおおさか維新の会と組めば、それなりの力を発揮するのではないか。
場合によっては、維新の党のメンバーの一部も加わったら面白いことになりそうなんだが、と言ったところだ。
おおさか維新の会の新執行部が発足したばかりで、19日以降おおさか維新の会が具体的にどう動くのか分からないので何とも言えないが、多少国民の期待を集めそうなのはおおさか維新の会の方だ、と言っておいてもいいだろう。
まあ、それぞれの立場で好きなように自分の歩む道を選ぶことだ。
すべては、自己責任の問題である。