大阪府選挙管理委員会が解党届を受理すると、すべては後の祭りになるのだが | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どうやら維新の党の設立や解党などの手続き書類は大阪府の選挙管理委員会に提出することになっていたようである。

維新の党の東京組の人たちは大阪から東京に維新の党の本部を移していたように報道するところもあったが、東京組の人たちが大阪府の選挙管理委員会に対して大阪組の人たちが提出する解散届を受理しないよう東京から人を派遣して要請しているようだ、などというニュースを読んで、あれ、これは大変だぞ、と気が付いた。

大阪府の選挙管理委員会の人たちがどんな判断をする人たちなのかは分からないが、形式的に書類が整っていると選挙管理員会はこれを受理せざるを得なくなる。
基本的に形式審査だから、党の規約に照らして一応適正と認められる党大会の決議や解党手続き関係書類が提出されると、その実質有効性までは審査しないで受理することになる。
形式要件が満たされていないと受理しなかったり、不備が是正されるまで事実上留め置きということになるが、この場合不受理違法の確認の訴えなどが提起され、その不受理が違法だということになると結局受理することになる。

東京組の人たちがいくら口頭で選挙管理委員会に受理をしないように要請しても、それだけでは手続きは止められない。

選挙管理委員会は中立公正な機関だから、外部からどんな政治的圧力がかかってもこれに抗して適正な判断をするだろうが、一応書類上要件が整った書類が提出されると結局を届け出書類を受理することになる。

選挙管理委員会の受理を法的手段で阻止するための検討を東京組の人たちが具体的に進めているかどうかはよく分からない。
報道で見る限りは、東京組の幹部だけで会合をして24日の大阪での臨時党大会は無効だということを確認しただけで終わってしまっている感じである。

参謀もいなければ、策士もいない、こういうことに長けた法律の専門家もいない、いわば素人の集団で大事な物事を決めているような印象である。

おい、おい、おい、そんなことで大丈夫なのか、と言いたくなるが、どうも東京組の人たちには私の声が届いていないようである。
動け、と呼び掛けたのにまだそれに呼応する声が聞こえない。

大丈夫なの?

改めてそう申し上げておく。