違憲と言われている法案に対案を出す必要はない、などと考えているのは大きな勘違い | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

律儀な人はしばしばこういうことを仰るのだが、反対と言い続けていればいつか自分たちの言い分が通る時が来るとでも思っておられるのだろうか。

国政に何の影響力もない私人が自分の素直な気持ちを語り続けることは決して悪いことではないのだが、国民の代表者であるべき国会議員が自分の力の大きさに気が付かないで、一般の私人と同様の行動を取り続けることにはどうしても違和感が残る。

問題があると信じているのであれば、問題がないようにするために懸命に努力するのが国会議員の役割だと思う。

政府原案に問題があり、その問題を是正する道があると信じているのであれば、徹底的に問題点の是正に力を尽くすべきだと思う。

維新は、衆議院の段階で対案を出したのだから、自分たちの対案が通れば問題の是正が出来ると考えたはずである。
採決の結果否決されたからもうそれでお終い、などと考えているとしたら、ずいぶんお粗末な話で、否決されたとは言え、それが最善の案と信じているのであれば参議院でも審議の対象にしてもらうのが当然だろう。

政府原案は違憲だ、と言っているだけでは何の成果も挙げられないで終わるだろう。

それでもいいんだ、という立場の人にはどんなことを言っても通じないだろうが、私は、たとえ自分たちの主張が多数決で通らなかったとしても、より良い法案にするための努力は惜しまない。