少し違和感があるくらいのことでないと皆スルーしてしまうだろうから、一般の人に政治に関心を持ってもらおうとして多少奇抜な物言いをしてもいいと思う。
まあ、如何にも、という人が言ったのでは無視されてお終いだろうが、え、この人が、と思われるような人がやるからいい。
本当に指摘したいことは、世界規模での公正さと実効性の担保がある交際標準の税制の確立の必要性と日本がそういう税制を確立するためにリーダーシップを発揮すべきではないか、ということなのだが、マスコミや永田町の関係者の意表を突くような問題提起ぶりだったので、まるで蜂の巣を突いたような騒ぎになっている。
してやったり、というところだと思う。
本当に宇宙人だな、と思うような発言をした元首相の発言の直後に八紘一宇という言葉が出てきたのだから面白い。
宇は、家とか家の屋根の意だそうだ。
GHQが神道指令の発令と同時に使用禁止にした用語を戦後70年の節目の今、あえて持ち出す、というところに、結構深い意味がありそうだ。
死語になったような言葉、軍国主義旺盛な時代に散々使い古され、忌まわしいイメージが付着してしまって普通の人が使わなくなった言葉に新たな命を吹き込もうとしたのだから、評価していいのではなかろうか。
これで、宮崎県の八紘一宇の塔を見に行く人が増えれば、思いがけないところで宮崎県の観光に貢献することになる。
これで日本の歴史を勉強する人が増えれば、これもプラスだ。
悪口を言う人もいるだろうが、お茶の間に格好の話題を提供したのだから、悪いことではない。
まあ、私の「忠孝」のようなものだ。
私が忠孝だからと言って、私は戦前の日本を善しとしていない。
「八紘一宇」と言ったからといって、戦前の日本に戻れ、と言う趣旨ではないはずだ。
三原じゅんこさんが「八紘一宇」を持ち出してきたから、皆さんが「八紘一宇」について勉強するようになった。
これが西村眞悟氏だったら、無視されて終わりだったろう。