高知白バイ事件で意外と地元のメディアの取り上げ方が少ないと聞いてびっくりした。
最近は新聞報道で大きく報じられた刑事事件については、弁護士の選任依頼が来る前に地元弁護士会の刑事弁護委員会の方で弁護士を派遣するような取り組みをしているところもあるようだが、メディアで大きく犯人扱いをされてしまった被疑者に適切な刑事弁護士が付くのはなかなか難しい。
初期の段階で新聞報道に出てくるのは大体は警察発表どおりだから、どうしても捜査側の見方で紙面が埋め尽くされてしまう。
早い段階から被疑者側の言い分が正確に報道されていれば、捜査もかなり慎重かつ丁寧なものになると思われるが、実際には逮捕されれば即犯人扱いになってしまう。
片岡さんは現行犯逮捕されたとのことだが、逮捕されてしまえば、弁護人が付かない限り被疑者の言い分はおよそ地元紙に載らない。
逮捕されてしまっている被疑者に対して取材の方法がないのだからメディアを責めても仕方がないのだが、被疑者の言い分が一切明らかにならないうちに警察発表通りの事件が作られてしまったようだ。
高知の地元紙の高知新聞はかなり骨のある新聞だと聞いている。
その高知新聞が高知白バイ事件の問題性を看過したために、高知の弁護士会もこの事件に積極的に取り組んでこなかったのだとしたら、どうやら地元のメディアにも責任の一端がありそうだ、ということになる。
遅ればせでもいいから、高知新聞社に奮起をお願いしたいところだ。
やはり、この事件をおかしい。