作るために壊す | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私たちは、常に新しいものに向かって挑戦を続けている。
したがって、ひたすら新しい物を作り上げることばかりに目が行きがちだが、実は新しい物を作るためには既存のものを壊さなければならない、ということを忘れがちである。

壊すということの大変さ、壊すということの難しさを目の当たりにしているところである。。

東洋大学の朝霞校舎の1号館と3号館がようやく解体され、まもなく体育館の解体工事が始まる。
わが家の周辺一帯がまさに大規模な工事現場に化している。
一時は騒音、振動、粉塵に悩まされたが、今はひたすら新しい施設の完成を待っている。

こんなに凄い基礎が打ち込んであったんだ、などと改めて感心したりする。
地中に深く打ち込んである杭を抜く作業の際の振動はまさに地震のようなものだった。
長い長い杭を地中から引き抜く。
建物の解体だけで7か月も要しているのだから、大変なものである。
コストも時間も尋常ではない。

壊すって、こんなに大変な仕事なの。

日本の様々な制度の作り替えが求められているが、やはり大変な作業である。
大変だから、ほどほどの手直し、当座の修繕だけでなんとか凌いでいこうと考えてしまうのが私たち凡人だろうが、やはりいつまでもそれではやっていられない。

まあ、作るためには壊すことも必要だ、ぐらいに割り切った方がいいだろう。

壊す作業は面白くない、作る作業を見る方が楽しいはずだと思い込んでいたが、壊す作業の大変さを見ているうちに壊す作業を観察するのも楽しくなった。

今日はどこまで工事が進んだのかしら、と毎朝工事現場の周りをぐるっと一周している。
日々その姿かたちを変えている様を見るのが実に楽しい。

今年の11月にはスーパーが、3年後の11月には病院が出来ることになっている。