観察及び基本的手技の研鑽と質の向上の必要性 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

これも橋本雄太郎氏の指摘である。

「各地のメディカルコントロール協議会主催の研修会に出席した際に伺う事案や事後検証委員会で取り上げた事案、あるいは自主的な救急救命士の勉強会に参加してそこで話されていた事案等に接していると、救急隊員の不適切な観察や観察不足が原因で、的確な応急処置や搬送が必ずしも実施されていない事例にしばしば遭遇する。しかし、そうした事案の発生を防止するために、消防本部が観察力の維持・強化を目的とした再教育を積極的に実施している例はあまり聞かない。」

「救急救命士という国家資格制度は必要なものであり、その養成課程において修得する知識と技術は病院前救護にとって必須のものである。そして、その知識と技術を救急現場において実践することは望ましいことである。しかし、このような救急業務の高度化の陰で、基本的な神立や技術がおろそかになっているとすれば、国民の生命と身体を守る役割を担っている救急活動にとって問題である。」

「救急救命士の高度化された救急業務の部分に関する再教育について光が当てられ盛んに議論されているが、あくまで、基本的な観察や技術が備わっていることが当然の前提となっている。しかし、高度化の「ツケ」として、陰になっている基本あるいは基礎の部分の知識や技術の見直しにまで手が回らず、おろそかになっている可能性があるように思われる。」

うーん、これは大事な指摘である。
救急救命士の指導者たるべき皆さんから、橋本氏の指摘が合っているのかどうか。
現場ではどんな教育を行っているのか、これからどう対処していくつもりであるのか、をお伺いしようと思う。

私の講義は2日間である。
しかし、その間にレポートを皆さんから出していただくことにしている。

レポートのテーマの一つは、やはり救急救命士の現場でのこれからの教育の在り方であろう。
こういうことは現場経験のある人にしか分からないはずだ。