一応私としてはごくごく真面目にこの問題についてどう対処すべきか、と考えて、なるべく平易に自分のその時々の思いを書いているつもりである。
しかし、私自身の頭によぎることがもともと儚いものなので、どうもその時々に違った結論を書いているのではないか、前後に矛盾があるのではないか、と思われるようなことがあるのではないかと危惧している。
昨日は、交渉材料がなく交渉の窓口もないのだから日本政府がイスラム国との交渉のテーブルにつかなくとも何ら批判されるようなことはない、と書きながら、先ほどは、どうやら後藤さんの解放の道が見えてきたようだ、などと書いてしまった。
よく読んでいただければ、日本政府としてはイスラム国との交渉のテーブルにつくことは出来ないが、ヨルダン政府がイスラム国と交渉することは歓迎する、という趣旨なのだが、さて読者の皆さんに正しく伝わるだろうか。
私は、今回の政府の対処の在り方は正しそうだ、という趣旨で一連の記事を書いている。
悪い結果になってしまうことも一応念頭において、それでも今回の一連の経緯について政府には何ら批判されるようなところはない、ということを少々先回りをして書いているようなところがある。
ヨルダンで現地対策本部の指揮を執っている中山泰秀外務副大臣は、私と衆議院当選同期の仲間である。
やれることが少ないだろうに、と思いながらも、何とか無事に大役を果たしてもらいたいと願っている。
その中山泰秀副大臣の出番がいよいよ来た、と思って先ほどの一文を書いた。
矛盾しているようで、実はまったく矛盾していない。
安倍総理も官邸も今回の対応で何か非難されるようなことは何もしていない、ただただガンバレ、というメッセージである。