篠原孝氏の名前が一晩で消えてしまった。
いぶし銀みたいないい人なのだが、そういういい人は結局は表舞台には長く出してもらえないということだろう。
ああ、民主党もこの程度でお終いか、という顛末である。
民主党の中でこの人だけは駄目だろうと思っていたのが、年金問題だけで名を挙げた長妻氏である。
威勢はいいが、まず役に立たない。
追及したり、相手を遣り込めるのは得意だが、見ているものが実に細かいからどうしても大局を見誤まる傾向がある。
下士官タイプのようだから、少人数のグループを率いて先頭を走らせるにはいいが、とても大軍を率いるようなことが出来るタイプではない。
結局は、旗を揚げるだけに終わる人である。
リベラル勢力の代表だと言うが、この人が民主党の顔になっても民主党には国民の期待は集まらない。
結局は、岡田氏や細野氏に本能的についていくことが出来ないものを感じている人たちの当面の受け皿になるだけで、その先の展望がない。
まあ、野党大再編、自民党に匹敵する新しい政治勢力の結集に向けて動き出そうとしている人たちの足を引っ張るだけの役割しか果たせないだろう。
民主党が二つに分かれて綱引きをするのであれば、綱を引き切って勝った人が民主党の新しい路線を敷いてみんなをグングン引っ張って行けばいいが、第３、第４の勢力が現れるということになると大体は歪な戦いになり、力の出し方も皆中途半端になり、右にも左にも、前にも後ろにも行かないで同じところをグルグル回るようになってしまう。
期待させてはガッカリさせるのが得意な民主党だと思う。
多分来年の民主党代表選挙も相当に詰まらなくなる。
困ったことだ。
民主党の代表選挙が終わった頃を見計らって、何らかの花火を誰かが打ち上げる必要がありそうだ。
今のうちからしっかり準備しておいた方がよさそうである。