与党圧勝で政権基盤は安定しそうだが、国民の生活基盤はどうなるか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どの新聞を読んでも自民党が300議席を窺う状況で、特に比例区で議席を増やしそうだということが書いてある。

選挙区情勢の調査は羊羹を切るようなもので、どこをどう切り取っても大体同じような結果になるから今日の新聞各紙の報道で大勢は決まってしまったようなものだ。
これで政見放送や選挙公報など見ないで投票所に駆け込んで期日前投票をする人が増えるのだろうが、出来れば各候補者の肉声を聞いてから一票を投じてもらいたいものだ。

大勢が決まった選挙には行かない、自分の一票ぐらいでは結果が変わらないから行っても無駄だ、などと早合点する人も多いだろうが、せめて最後の最後まで誰に投票するか、投票所に足を運ぶか運ばないか、あれこれ悩んでいただきたい。

裁判員になったつもりで一票を投じていただきたい、などと言っても、裁判員になることさえ嫌がっている人が多い国だからどうしても棄権が多くなるのだが、棄権してしまう習慣が日常化してしまうと選挙はよその国のもの、自分には関わりがないものになってしまう。

自分が投票したい候補者も政党もない、ということはあるかも知れないが、それでも自分で選択すべきである。
白票運動などという運動があるようだが、私はそれでも完全に棄権するよりはいいだろうと思っている。

組織に縛られている時は、組織の決定するままにさっさと期日前投票をしてしまうが、この一票で日本の進む道が決まるかも知れないと思えば、そんなに簡単に自分の一票を他人に上げてしまうようなことは出来ない。

12月14日の投票日に投票するのが本来だが、今年は12月13日に期日前投票をしようと思っている。
それまでは、各候補者がどんなことを訴えているのか耳を澄ませて聞くことにしたい。

多分流れは変わらないだろうが、少なくとも候補者が真剣に政治に取り組んでいるかどうかぐらいは見極めておきたい。

街頭演説などもいい加減に流さないことだ。
聞いていないようで、聞いている。
見ていないようで、見ている。
これが、選挙である。

与党圧勝で自民党の政権基盤は安定しそうだが、大事なことは国民の生活基盤を安定させることである。

選挙に勝利すれば誰でも浮かれ騒ぎたくなるのは自然だが、そのことだけは忘れないようにしていただきたい。