紛争解決の勘どころ12-勝ち過ぎない勝たなければならない勝負に負けるようでは、プロとは言えない。しかし、負けて当然の争いに勝つのもあまり褒められたことではない。負けないのはいいが、勝ち過ぎないことだ。気をつけなければならないのは、負けるべき争いに勝って相手に恨みを残すことだ。その時はよくても、いつかどこかで手痛いしっぺ返しを食うことがある。どこかで無理をしてしまうからであろう。無理をしなければ、相手も結構納得するものである。ほどほどの解決策を目指すから、大抵のことは解決する。まあ、簡単なことである。しかし、どのあたりがほどほどなのかを知ることは、そう簡単なことではない。