紛争解決の勘どころ6-息を合わせる | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

いつまで経っても息が合わない時は、さっさとコンビを解消した方がいい。

これが、私のあらゆる紛争解決のための処方箋の一つである。

仕事を仕上げるのには、どうしても相手と息を合わせることが大事である。
どうやっても息が合わないというのは、組む相手を間違えているということだ。
物事を上手に解決するためには、呼吸法を学ぶ必要がある。

相手の呼吸をよく読んで、相手の呼吸に合わせてみるだけでずいぶん局面が変わってくる。
本当に上手な人は、相手の呼吸のリズムを変えることが出来る。
早口でべらべらと自分のことだけまくしたてるような人が時々いるが、そういう人の場合は特に相手の呼吸のリズムを変えさせることが有効である。

時には、喋るのを止めさせる。
口で喋りたいことを文字に表わしてもらうように勧める。
それだけで、相手は自分の考えを整理して、本当に自分が相手に伝えたいことを言うようになる。

呼吸を整えようということは、私が普段から皆さんにお願いしていることだが、呼吸が整えば息が合うようになる。
息が合えば、どんどん知恵が生まれ、しかもその知恵を活かすことが出来るようになる。

いつまでも息が合わない時には、考えていることがそれぞれにてんでバラバラで、折角の知恵がその時々の状況に相応しておらず、実際には何の役にも立たないということにもなる。

こういう時は、無理をしないことである。
どこかしっくりこない、という直感や違和感は大事にした方がいい。

その反面、息が合う人が現われると、物事は一気呵成に仕上がるものだ。

まあ、私自身のこれまでの拙い経験に基づいた私独特の処方箋だが、思い当る人もおられるだろう。