紛争解決の勘どころ5-難しい問題は易しい問題に小分けする | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

重い荷物を運ぶことは誰にしても難しい。
重い荷物をどうやって軽くするか、という工夫をすることが大事である。

多元連立方程式のような問題を解くのは結構難しい。
変数があちこちにあっていつまでも条件が固定しないようであれば、解は極めて漠然としたものになって実際には何の役にも立たない答えしか出てこないことが多い。

ああなる可能性もある、こうなる可能性もある、という風に可能性だけ指摘していればすべてが正解だが、しかし可能性だけ指摘しただけでは何の行動の指針にもならない。
プラス100になる可能性もあればマイナス100になる可能性もある、などと言われて安心できる人などいるはずもない。

重い荷物を軽くするための工夫としては、まず重い荷物を小分けしてみることである。
荷物が小さくなれば手で抱えて行けるかも知れない。
風呂敷に包んだり、手提げの紙袋の中に入れて持ち運ぶことが出来るようになるかも知れない。

どうしても運べそうにない物は他の物と区別してそのままにしておく、などということも時には必要になる。

解決できるところから解決していく、という柔軟さが求められている。
東洋大学校舎解体工事を巡る近隣住民との話し合いも似たようなものだ。

昨日一日では調印にまでは漕ぎ着けなかったが、これは想定の範囲内で、おそらく次回か次々回には大半の紛争は解決する。
万一積み残しがあるとすれば、それはもともと私の手に余る問題だったのだ、ということになるだけのことである。