うーん、これはどうしたらいいだろうか、と思うようなことが次々に明らかになっている。
どこの団体でも新年会ぐらいのことはやっているだろう。
その新年会の会費収入を政治資金収支報告書に記載しなかったということで自民党の望月氏と民主党の枝野氏が槍玉に上がってきた。
民主党の枝野氏の場合は2011年の新年会だそうで当時担当税理士から記載の脱漏を指摘されていたのに訂正しないまま提出したようだ。
一方の望月氏の方は大分以前の新年会のようで、選管の方で記録を保存していないので今更訂正も出来ない、ということのようである。
記載漏れの新年会の会費収入は裏金になったのではないか、ひょっとすると有権者の買収にあたるのではないか、などと騒ぎ立てる人たちがいるが、多分単純な会計担当者のミスの類だろうと思われる。
それにしても、実にこういうことが多い。
叩けば埃が出る、とよく言われるが、与野党を問わずどこの事務所でもありそうなことだ。
私の場合は、ただで飲食を提供するのは明らかに公職選挙法に抵触するから、会合を開くたびに会費を徴収することにしていた。
選挙関係の打ち合わせだということが分かっているのに、なんで弁当代を自分で払わなければならないんだ、と不満気の方がおられても、ご本人のためだからと言って、心を鬼にしてお金を徴収していた。
いつどこでどんな会合をやっているか政治資金収支報告書を見れば分かるようになっているから、いずれは誰かが問題にするはずだ、と思ってきた。
とても有権者買収などと言われるような大袈裟なものでなくとも人によっては問題にするかもしれないから、念には念を入れてくれぐれも人から批判されないようにしておこう、などとがっちりガードを固めながら私自身は会合を開いてきたつもりである。
しかし、それでもあらゆる会合の収支がどうなっていたかは正直心許ない。
まあ、私の場合は政治献金はあえて集めず、貧乏所帯の典型のような政治活動しかしてこなかったから、絶対に有権者買収などはないのだが。
会費を3000円にするか5000円にするか、いやいや2000円会費でないと人を集められないのではないかなどとあれこれ議論しながら、3000円会費でどうにか元が取れました、などという報告を聞いていた記憶がある。
しかし、それでも改めて国政報告会や新年会等の収支がどうなっていたか調べると、とんでもないことになっているかも知れない。
クワバラ、クワバラというところだ。
これまでは、こんなことまでは誰も問題にしなかった。
今は、そういうことにまで国会議員自らがしっかりと気配り、目配りをしなければならない時代になっているということである。
いや、大変な時代である。
さて、新年会の収支が償っているときはいいが、会費収入が僅かで支出が大幅に収入を上回っているときはどうするか。
やはり有権者買収だと言われてしまうだろう。
そういう類の新年会はこれからは開けなくなるはずだ。
会費1000円で飲み食い自由、などという新年会を開いておられた皆さんは、今頃首をすくめておられるだろう。